2016年09月30日

君の名は。


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遅ればせながら、新海誠監督の「君の名は。」を観てきた。
できるだけネタバレ無しで書くが、いちおう未見の人は要注意でお願いする。

初っ端からまことにスマンが、ぶっちゃけると「大いなる期待はずれ」だった。

いや違う。 満足はしたんだが・・・ちょっと過度に期待しすぎた感が否めない。
前評判と世間の沸騰具合に、鑑賞前に僕が勝手にハードルを上げていたのだ。
とはいえ、期待値が高かっただけに、
作品鑑賞後は、僕の心のモヤモヤがなかなか晴れなかったのも事実。


内容は、実にラノベ的なファンタジーなので
細かいSF考証や時間軸の矛盾などには、好意的に目をつむるとして、
かなり力技で強制イベントを紡いで、強引にラストまで突っ走る展開は
2クールほどのTVシリーズ作品の総集編を観ているかのような
何か「歯抜け」で物足りない印象がする。

どこかのサイトで読んだ「大味」という表現がなかなか的確かもしれない。


美しくもさり気ない日常風景、繊細で微妙なる男女の感情の機微というような
これまでの新海作品の特色は、素晴らしくもそれ以上に継承されているものの

初めての「製作委員会方式」で潤沢な予算としがらみが生まれた影響か
「あの花」の田中将賀を擁した、キャッチーでよく動くキャラクターや、
ポップ’nロックなテーマソング&劇中歌という
より多くの大衆に迎合するかのような印象がかなり強い。

今風の絵に、今風の音楽をつけて、
いい「べべ」を着せられた余所行きのお坊ちゃん、という感じだろうか。


2002年の「ほしのこえ」で話題となったときには
何から何まで自分でやらねば気が済まない人かと思い、
そんなクリエイターは、手塚治虫か岡村靖幸くらいしか知らない僕は
新海誠に、良くも悪くも「歪な」注目の仕方をしていた。

しかし後発の作品を観るうちに、その印象はいい意味で薄れ
バランスの良いリーダーシップをチーム内に発揮する監督だと考えていたところへ
この作品である。

これまでの新海作品と比較すると、当然といえば当然だが
「メジャーに『なってしまった』」感が強い。



実は「泣ける作品」らしいことが、本作に対する僕の期待値のひとつだった。

CMでも「泣ける」と聞いていたし、
鑑賞後も周囲から「めっちゃ泣けた」という男性の声なども複数聞こえたが
残念ながら僕は泣けなかったし、後から考えてもどこが泣き処だったのかわからない。

「より大衆に迎合した」と僕自身感じ、実際に世間に評価されている作品に
違和感を覚えているのだから、
それが、僕の感受性が貧困であるとか、経年のせいとは考えたくないが・・・
とにかく僕の方が何かズレているのだろう。

※ちなみに僕は、あざとすぎる「お涙頂戴」であっさり泣く人だ。
 そしてそれが嫌いではない。




いい映画だったと思うよ。僕のストライクゾーンからは少しズレていたけれど。



余談だが:

先日、僕がアニメ好きであることを昔から当然知ってる母親から
今「君の名は」がアニメで話題なんだってね?
と目を輝かせて聞かれたが・・・おかん、あんたが言ってるのは
昭和のラジオドラマ、1991年には鈴木京香と倉田てつをでリメイクされた
あの「真知子巻き」の「君の名は」だろう?

ぜんぜん違うよ・・・おかん。

と、いいながら、本作の本編でたとえば奥寺センパイあたりが
「真知子巻き」をしてるお遊びとかあってもよかったよね・・・と少し思った。


さらなる余談:

本作の音楽すべてを担当した「RADWIMPS」。
「BUMP of CHICKEN」に似てると、一部で言われてるみたいだが
僕もはじめて聞いたとき間違えたんだ。
深い音楽性などを理解することなしに、表層だけ比べると確かに似てる。

本作においては主題歌4曲をはじめ、劇伴もすべて彼らが担当しているのだが
どこにも「オーイエーアハーン」が無かったから
あぁ、やっぱり違うんだ・・・と。www

posted by BIE at 10:42 | Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ全般

2016年09月29日

ONEPIECE 841 速報


サンジが東の海まで来れたワケ。
母親は「グルまゆ」じゃないのな・・・

本スレはこちら
posted by BIE at 12:52 | Comment(3) | TrackBack(0) | ワンピース

2016年09月26日

ONEPIECE 840「鉄仮面」


ジェルマの科学力は世界イチィィィィィィぃ!!(違

サンジが子供の頃は知らされていなかったジェルマの秘密。

op_840a.gif 兵士工場

サンジたちの父親:ジャッジは、
若い頃ベガパンクと研究を共にしていた優秀な科学者だった。

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ベガパンクが解き明かした「生命の設計図」の研究は世界政府に危険視され、
しかしその優れた頭脳は、処分や活動を制限するより活用すべし(?)との思想から
政府は、ベガパンクの研究を独占した。

その研究チームから離れ、独自に研究を続けたジャッジが作り上げたのが
この兵士工場だという。

ここで作られるクローン兵は強くて従順。
しかも、わずか5年の製造期間で成人した兵士が完成する。
ほとんどが男だというジェルマの国民は、その大多数がこのクローンということだ。

さらに驚くべきことに

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サンジたち、0〜4の5人の子どもたちは
ジェルマの研究成果の最高峰として生み出された超人間だった。

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日々の鍛錬により、身体能力をメキメキと向上させる他の4人をよそに
サンジだけがいつまでたっても『人間』でしかなかった。

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業を煮やしたジャッジは、サンジを牢獄に監禁。
その存在を「無かったもの」とした。


ここで気になることは、
明らかに他の兵たちとは異なる5人の子どもたちが、「無」から作られたのか
それとも、誰かオリジナルが居るのか、ということ。

おそらくは、たとえベガパンクであろうとも「無」から人間を作ることはできない。
それができるなら「パシフィスタ」は、くまを素体とする必要がないからだ。
まぁ、政府・海軍に属している都合上、
あまりに非人道的な研究は「公表されていないだけ」である可能性はあるが…。

この「生命の設計図」の研究をもってすれば
政府が何百年も実現できていない「人類の巨大化」でさえ、可能になる気もするが
政府が「クローン兵」の研究を発表したという話はない。
ひょっとすると、
ベガパンクは、彼の頭脳を独占する政府に対する彼なりの抵抗として
本来の発明の何分の一かしか、政府に開示していないのかもしれないな。

話が逸れた

彼らがなぜ、子どもの姿に作られ、
なぜ他の兵士たちとは異なるプログラムで教育されたのか。

子どもの姿に作られた・・・これはないだろう。
彼らは確かに生まれたのだ。

ジャッジが、はたして愛があって妻を娶り子をもうけたかどうかは激しく疑問だが、
冷徹なジャッジだからこそ、自分の血を引く者が
自分が作り出したクローン兵よりも劣っていることを許せないため、
持て得る最高の技術を注ぎ込んだと考えられる。

逆に、次代のジェルマを担う自分の後継者となるべき者は
クローンごときから選べない。近しい人物であるべき。と考えた可能性もあるが、
血縁や人の情愛に興味がないジャッジにとって、その思考には矛盾がある。

すなわち、彼ら5人は間違いなくジャッジの子。
いや、クローンである可能性もあるが、少なくとも誰か一人はジャッジの実子だろう。


では、妻は・・・というと、

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ジャッジ曰く「母はもう死んだ。亡き者の影を追うな」である。
これは、サンジがネズミのために餌を作ったことを咎めながら言ったセリフ。

「母」というのが、サンジ(たち)の産みの親なのか、それとも
これまでに例がない子供の人間兵器の身の回りの世話をする母親代わりの人物のこと
だったのかは分からないが、「母」と呼ぶべき人物はたしかに居た。

そして、サンジの言い訳からは、
サンジの「奉仕の心」が、
母に言われて、もしくは母のためのことであるらしいことがわかる。
母親のことは、過去編をもう少し遡ってくれるのを待とう。



次に気になるのはレイジュだ。

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サンジの成長の経過を分析する科学者は
1〜4の4人に等しく「血統因子」の操作を行ったと、レイジュを外して数えている。
通常、五つ子が生まれた場合には、「ゼロ」から数えたりはしない。
レイジュは4人よりも先に生まれた、紛うことなき「姉」である。

クローンの性別を変えることは、ジャッジならば可能かもしれないが
国民=クローン兵がすべて男(たぶん)であることから考えても
わざわざ女の子を人為的に作るとは考えにくいので、
レイジュは自然に生まれた子どもである可能性が高い。

そして、レイジュもまた、1・2・4と同じく並外れた身体能力を発揮しているが、
3人と比べると、いくらかは情緒的だ。この差異はどこから来るのか。


最後にもうひとつ。
前回ニジは

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お前が消えた日は驚いたぜ。──と言っていたが、これはいつのことか。

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ジャッジは、サンジを牢に監禁し
公式には「遭難して死んだ」ということにした。

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当時、息子たちも真実を知らなかったことからすると、
ニジたちは、このときから今まで、サンジと生き別れていたのだろうか。

見たところ、この時4人は4〜5歳くらいに見える。
しかし、サンジがヴィンスモーク家を出たのは13年前。
サンジが8歳のときのはずだが、ちょっと8歳には見えない。

仮に5歳だったとしたら、この後3年間ほど監禁し続けられるということだろうか。
それは実に辛い。

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だが、レイジュは再会したサンジに「13年ぶり」と言った。
レイジュは、サンジがヴィンスモーク家を捨てた「その時」を知っているのだ。
サンジが逃げることに手を貸した可能性も捨てられない。

だとすると、レイジュの狙いは何だ。
今の歪んだ貴族生活に、何の疑問も不満もないであろうレイジュが
腹に何か一物抱えているとしたら・・・


ちょっと謎多すぎるわ。いつものことだが・・・

posted by BIE at 22:02 | Comment(2) | TrackBack(0) | ワンピース

2016年09月24日

ジョジョの奇妙な冒険 第四部 #26「ジャンケン小僧がやって来る!」


コミックス 40巻02章〜07章までに相当。

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「この矢が欲しがる者を射抜け!」
「射抜かれた人間は、スタンド使いとして味方になってくれる」
それなら味方を増やして息子を守ろう。


すごく手前勝手な解釈だ。

「矢」が意志を持つかのように、自ら射抜く相手を選ぶというのは初耳だ。
それを知っていたら虹村形兆の計画も、もう少し違ったものになっていただろう。

しかし、ある日突然超常の力を身に付けたとしても
康一のように、身を持ち崩さないレアケースもあるわけで、
すべての者が、スタンド能力に本体の精神までが翻弄されるとは限らない。

そもそも能力を発現したとて、その人物に接触して指図したり
思想啓蒙することはできないのだから、能力者になったあとの行動は運任せだ。

杜王町に起こる「スタンド騒ぎ」には、もれなく承太郎たちが対応するので
それにより承太郎や仗助の手を煩わせたり、負傷させたりすることはあるだろうから、
たしかに息子:吉影の足取りを追う邪魔を、間接的にすることはできるが
とりもなおさずそれは、手強い「敵」を作ってしまう可能性もあるということだ。

その辺り、この親父は冷静ではない。
なにしろ、肝心の息子の行方がわからないのだ。
なりふり構わず、当面は追っ手の邪魔を画策するしか、することがないのだろう。



矢の赴くままにターゲットを物色する吉良親父。
おもむろに矢が指したのは

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なんだか野放図な小僧・・・
電柱に登り、木の実を取ろうとしている。

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この木・・・原作では、どうも「柿」っぽいんだが、
アニメでは「いちじく」・・・だろうか、とにかく別の木に変更されている。

何故・・・?とちょっと調べてみたら・・・
柿というのは、どの品種も秋に最盛期を迎えるらしく、
前回の話からすると、作中では今6月なので、
6月に実をつける木に変更されたと考えるのが妥当だろう。

いちじくは、5月頃から市場に出荷が始まるそうなので
6月なら特に手をかけていない原生のいちじくでも、実をつけているのだろう。
ただ、いちじくがこんな大木になるのかどうかは、僕は知らない。



杜王駅で吉良吉影の手がかりを追う岸辺露伴は
犯人の条件に合う人物を片っ端から写真に収めていた。

随分と前向きだ。
以前の露伴であれば、猟奇殺人犯が居るとすれば、
その生き様や精神を、自分の作品に活かしたいと考えてもおかしくない。

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「正義漢ぶるわけじゃあない」と言っているのは、
社会正義や倫理を問うつもりはない。という意味だ。
これは、幼い自分を逃してくれた、杉本鈴美に対する
自分に課せられた使命、責任としての個人的な問題が大きい。
康一や仗助たちと出会ったことによる、変化もいくらかはあるのだろうが。

いずれにせよ、
本来、他人の平穏幸せな生活になど興味がないであろう露伴にしてみれば
人生における大きな転機が訪れているのだ。



そんな露伴が遭遇した受難。

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おにいさん、ぼくと『ジャンケン』してくれない?
めんどくさいガキに絡まれた。

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不審な小僧・・・ホッペタに穴が開いている。

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露伴のマンガを毎週読んでいると言ったこの小僧には、ヘブンズ・ドアーが効く。
この小僧がスタンド使いであることを示唆する記述はない。

しかし、ジャンケンに二度露伴が勝ったものの、三度目の勝負に際して
苛立ちに駆られた露伴は、肝心のジャンケン勝負を疎かにし、敗れてしまった。

そのため、ヘブンズドアーを部分的に奪われ

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露伴に一方的に都合の良い記述が書き換えられた。

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ヘブンズ・ドアーの1/3はぼくが動かせる。
あと2回勝てば、あんたの能力がすべて手に入る。



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どうやらヘブンズ・ドアーの右腕を取り戻すには
ジャンケンして勝たなきゃならないらしいな・・・

そもそも小僧の方は、最初の2敗についてペナルティを支払っていないので
この勝負はフェアじゃない。
露伴の方は1敗するたび、身体の自由を失い
精神的にも肉体的にも疲弊していくのに、小僧にはその前提がない。

これはおそらく、まだスタンド使いになる過程だった最初の2敗は
小僧のスタンド「ボーイ・II・マン」のルールが適用される前だったということ。

露伴は、2勝1敗からの有利なゲーム開始と考えたようだが、前提が間違っている。

「露伴のような若くして成功している人を超えたい」という(スカスカの)願望と、強い意志を持って臨んだ勝負に負け、さらに公衆の面前で恥をかかされたショックも相まって、急激に成長した小僧のスタンドが、ようやく開花したのが三度目の勝負のときだったのだ。

すなわち、このあとまたグーで負けた露伴は
スタンド「ボーイ・II・マン」が支配する勝負において2連敗し、
これでトータル0勝2敗なのが真実だ。


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とてもジャンケン勝負とは思えないダイナミックな構図で描かれる
シンプルで、しかし苛烈な戦い・・・勝負の行方は

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勝利を確信した直後、小僧の出した手はグーに変化していた。

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一気に取り戻される、奪われたヘブンズドアーの手足。

前述の理屈なら、これはまだ露伴の1勝目に過ぎない。
しかし露伴も、小僧も、それを知らない。
ふたりとも2勝2敗のラストゲームだと思っていた。

第三部のダービー戦がそうであったように、
スタンドのルールに則って奪った掛け金は、
心の底で敗北を確信した際にその拘束力を失う。

あるいは、この小僧が自らの負けを心底から認めないほど厚顔無恥で、
「知らないね。はじめから7回勝負と言ったよ」と言える人間だったなら
奪った手足を手放してしまうことはなかったかもしれない。

これが本当に最後の1戦だと確信し、自らの勝利を確信していたからこその敗北感だ。

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この勝利は、さっきジョセフと仗助が通りがかったときに
「透明の赤ちゃん」に指令を書き込んだための結果だった。

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小僧は自分の『強運』に有頂天になって、それだけで勝てると考えた。
露伴は運の巡りが自分にないことを悟り、自らの力で勝利を呼び寄せた。
これはスタンドバトルなのだ。露伴の行為はイカサマではない。

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この距離で、どうやって書き込んだのかは・・・まぁ問うまい。

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自ら『運』を呼び込んだ露伴を、トラックまでが避けて通った。
さすがは第四部の影の主役:露伴先生、完全勝利。

小僧=大柳賢のCVは坂本千夏。いや〜、久しぶりに声聞いた気がしたわ。

次回:ぼくは宇宙人
露伴先生・・・次回も災難なのか・・・・


おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の目的で、コミックとの比較をするスタンスで書いていましたが
第四部は、三部までほど「原作準拠」に拘っていないようなので、比較はもちろんしつつ、
筆者の勝手な推察や持論を、多めに盛り込んで書いてゆきます。

基本的に、揚げ足取り中心の文章となることはこれまでと変わりないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。

また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

ご指摘・お叱り・応援、あらゆるご意見を歓迎します。


2016年09月21日

ONEPIECE 840 速報


作られた超越者たち。
おまんら、許さんぜよ。
(違うな・・・どっちかというと、ジャギ様か・・・

本スレはこちら

雑報:
「ONE PIECE 短期集中表紙連載」の特集サイトを
ちょっとニューバージョンにしてみました。
「忍者サンドボックス」というサービスを使わせてもらいました。
PCで見ると本みたいで面白いですよ。

注釈を書き足したり外部リンクを付ける場所がないのがちょっと不満ですが
本来、こうやって公開するページに使うサービスではないので仕方ない・・・

posted by BIE at 15:26 | Comment(3) | TrackBack(0) | ワンピース

2016年09月18日

ジョジョの奇妙な冒険 第四部 #25「アトム・ハート・ファーザー」


コミックス 39巻06章〜10章・40巻01章までに相当。


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吉良吉影の自宅捜索。

「吉良吉影」としての顔と生活を捨てて、
今や、誰だか分からない他人になりすまして姿をくらました
吉良吉影の足取りを追うには
ヤツの日常が染み付いた自宅に手がかりを求める以外に方法がなかった。

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アルバムに残された幼少期の写真からは、

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原作のような、ある種「病的」な、精神がねじ曲がった「闇」を感じない。

33歳の現在ならば、自分の異常な趣味嗜好を自覚し、
それを巧みに隠蔽する術を身につけることもあるだろうが、
アニメの吉良吉影は、幼少期にすでにそれを意識していたか、
もしくは自分の「闇」の部分をまるで意識していない
たちが悪いことに、悪意がまったくない天然の犯罪者だったかのどちらかだ。

原作のように、目付きが悪いのも気味が悪いが、
まったく純朴な少年然としているのも、ゾッとするな。


jojo-04DU_25d.jpg 爪の記録。

1983年からはじまったこの記録は、吉良吉影の吉凶を占っている。
1983年は「16年前」であって、杉本鈴美が殺害された年ではないはずだが
それはひとまず置いておいて、

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好調な年と不調の年の差異が気にかかる。

吉良吉影が、自身の体調や運気を「絶好調」と捉える、1年の爪の伸び30センチ。
現在計測半ばの1999年を除けば、それ以外は例外なく8センチ前後。
実に3.7倍の開きがあるのがまず驚きだが、その中間の年が存在しないのだ。

通常、爪の伸びる速さは、平均して1日あたり0.1ミリと言われている。
1年間なら、約36.5ミリのところ、
絶好調の年の吉良吉影は実にその8.4倍の伸びを記録する。

絶好調ではない年ですら、平均の倍以上の数値を叩き出す吉良吉影である。
俗に、爪や髪の毛が伸びるのが早い男はスケベだ。というが
これが暗に吉良吉影の異常な性欲と性癖を表しているのだとしたら
中間がなく、これほど顕著に違いが現れる絶好調の年に、

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吉良吉影が自身の誤った見識に慢心したとて、ムリもない話かもしれない。


自分の異常な殺人衝動を、昔から高い知能で自覚していた吉良吉影は
周囲にそれを悟らせないため、長所も短所も他人に晒さず、
何が好きで何が得意なのかも周囲に印象づけない生活を送ってきた。
大学は2流、会社では仕事をそつなくこなすが飛び抜けて優秀ではない。

とにかく特徴がない・・・そう装って生きることが、
自分の周囲に波風を立てず「平穏」に暮らせることを知っているからだ。

「能ある鷹は爪を隠す」というが

その能ある吉良吉影が、唯一特徴らしい痕跡を残していたのが
「爪」を記録として残していたとは、なんという皮肉か。



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突然動いたインスタントカメラの映像に写り込んだ吉良の親父。

jojo-04DU_25h.jpg CV:千葉繁 イカス!

自分が写った写真の空間を閉じ込め、支配する能力。
それが吉良親父(幽霊)のスタンド「アトム・ハート・ファーザー」。

jojo-04DU_25i.jpg jojo-04DU_25j.jpg
写真に写っていない「枠」の外からは干渉できないし
写真そのものへのダメージは、写された人物に返ってくる。
そして、吉良親父は写真の中で行動を起こすので、
その様子が見えているのに、仗助たちがいる空間では、物理的に阻止できない。

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仗助のこのテンパリ具合がもうね・・・
無敵のスタープラチナでなんとかしてくださいよォーーーッ!!


しかし冷静な承太郎は、吉良親父の能力を逆手に取った。

jojo-04DU_25l.jpg jojo-04DU_25m.jpg
「自分の写っている写真を支配する」というのなら、
こいつだけカメラで撮って、ひとりだけにすればいい。

う〜ん・・・ふたりに増えたらどうする気だったんだろう・・・


吉良親父が、こうまで必死に守ろうとしたもの、
それは当然、息子吉影の平穏な生活なのだが、
この家には、それを今後も守り続けるために必要なアイテムが隠されていた。

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スタンド能力を引き出す「弓と矢」。


「弓と矢」は、十数年前にエンヤ婆から「手に入れた」と言っており
「譲り受けた」とか、「託された」とか、「買った」ではないため
吉良親父が、スタンド使いを増やす使命を負っていたかどうかはわからない。

息子吉影と同じく、あまり他人に興味なさそうなので
「盗んだ」とか、「騙して奪った」などの方が理解が易いが、

吉良親父が病死したのが、第三部がまさに展開されていた12年前なので、
「弓と矢」の件は、
追跡されることもなく、そのまま放置されてしまったものと考える。

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矢を奪って逃走した吉良親父。

今後、親父が新たに生み出したスタンド使いが、皆が皆
吉良吉影を追う承太郎たちの邪魔をするとは限らない。

しかし、未知の超能力を手に入れた者は、何らかの問題を起こすだろうから
ひっそりと特徴のない生活を営む息子のための隠れ蓑にはなるだろう。

ただ、スタンド使い同士は引き合うというし、
いずれ息子吉影も、ふたたび面倒な表舞台に立たされるときが来ることは
この親父、おそらくまったく考えていないだろうな。

次回:ジャンケン小僧がやって来る!



ところで、
姿を消した吉良吉影は、今、誰になりすまし、どこに居るのか。


退屈な夫と愛想のない息子との生活に辟易する主婦
川尻しのぶのつまらない日常にある日突然訪れたロマンティックな出来事。

それは、夫:川尻浩作の劇的な変化。

jojo-04DU_25q.jpg jojo-04DU_25r.jpg
手慣れた様子で妻の分まで食事を作り、ワインを給仕。
家賃の督促に来た口うるさい大家に、大家の鞄から盗んだ金で家賃を支払った。

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シゲキに飢えていたしのぶは、一気に有頂天になる。
もっとも近くでこれまでの川尻浩作を見ていた、妻:しのぶが一瞬でメロメロに。

(新生)川尻浩作は、最初で最大の難関をまずは突破した。

これも、わずか6ヶ月で20センチの爪の伸びを記録している
今年の(元)吉良吉影の、運気のなせる業といえるのだろうか。


おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の目的で、コミックとの比較をするスタンスで書いていましたが
第四部は、三部までほど「原作準拠」に拘っていないようなので、比較はもちろんしつつ、
筆者の勝手な推察や持論を、多めに盛り込んで書いてゆきます。

基本的に、揚げ足取り中心の文章となることはこれまでと変わりないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。

また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

ご指摘・お叱り・応援、あらゆるご意見を歓迎します。

2016年09月17日

ONEPIECE 839「クソお世話になりました」


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ヴィンスモーク家勢揃いの朝食。 


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イチジとニジが、ブロックコリーの戦争を終結させた「戦果」についての
評価が話題に登るのはまぁ当然として、話してる内容が浅すぎて笑えない。
通常、どんな簡単な仕事にも反省点はあるし、今後に活かす分析だってできる。

曲がりなりにも世界政府加盟の独立国。

その国家の首脳たる一族が
このレベルの思想や知識で動いているというのは、
こいつらにしてみても、周りの国々にしてみても、実に不幸極まりない。

幼稚で蒙昧な自己中心的思想「のみ」を振りかざし
「腕力・暴力」という一方的な力と、「権力」という理不尽な力を有するバカ者共。

まさに「キチガイに刃物」。ジェルマ66は「ジャイアン国家」である。


世間の表舞台から隠れているとはいえ、
長い歴史を持ち、世界政府ともどうやら懇意らしい「こいつら」が
なぜ、この体たらくなのか。

それは、国家の在り方に問題があるからだ。

ジェルマは他人の価値観に一切迎合しない。
協調すらしないし、もちろん敬意を払うこともない。

おのれのジャイアニズムのみに従い行動し、
他者は基本的に見下す対象であり、自分たちの(上滑りの)繁栄さえあれば
世の中の出来事になど興味も無いのだろう。

自分の身体ひとつで身を立てている個人ならば、それもよかろう。
しかし「こいつら」は、一国のリーダー。
本来であれば、個人や一族の繁栄にとどまらず「国」の繁栄・発展を望み
国と国民を豊かにする責任があるのが当然なのだが、
ジェルマには経済活動の地盤となるべき、富ませる「国土」がないし、
あろうことか「こいつら」は国民を使い捨ての駒にすることを日常としている。

「こいつら」の国家運営には、
国民への愛や感謝、また国民に対する責任感がまるでない。

それもそのはず、

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ジェルマの国民たちは、「こいつら」に都合よく調整、または培養された
まさに「駒」だったようだ。



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「食」に敬意を払えねェバカも、女に手を上げる男も、
部下を人とも思わねェ王族の驕りも、お前らの全てがおれの思想に反する。
ヴィンスモークに属することが、おれにとっての恥なのだ。


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それに対するイチジの言葉は
お前の言い分は多数弱者の戯言で、王には王たる条理がある。

多数弱者の言葉が意味を持たないというのは、独裁者の理屈である。
先程の国家首脳=家族の会話を見ての通り、
絶対王政に民主主義的思考は根付かないのかもしれない。

それにしても、カケラも理解できないとは・・・

「こいつら」の言い分もまた、間違っているわけではない。
この理不尽な条理は「こいつら」に限定すれば真理なのだから。
「こいつら」は、サンジを(おそらく今だけ)
都合よく「自分たちの側の存在」と位置づけているので、
「こいつら」にとっては、サンジがそれに従う…というか、
言うまでもなくそう考えるのが当然だと思うだろう。

これでは、いくら話してもまず解決しない。



しかし・・・やはり気になるのは
同じ日に生まれ、同じ環境で育った4人の中で
なぜサンジだけがマユゲが逆巻きで、
なぜサンジだけが異なる感情を有するようになったか・・・である。

また、ヨンジもそうであることから、
サンジが女好きであることは生まれつきなのだと仮定しても、
「女は蹴ったらいかんもんだとたたき込まれて”育った”」のは、どこでの話だ?

このサンジ一流の「騎士道」の源流は、ヴィンスモーク家ではありえないし
ゼフもちょっと違うよな〜と、僕は思っている。

まだ何も語られていない「母親」が何か関係しているのか、
サンジが料理に目覚めるきっかけを作った人なのか、

サンジに「優しい心」を植え付けた人物については、過去編で語られるに違いない。



余談だが:

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ゼフの存在を盾に取り、サンジを半ば脅迫するジャッジ。

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どうやら、ゾウにてヴィトに囁かれてサンジが顔色を変えたネタは
ゼフの身の安全に関することだったらしい。

サンジには、ゼフに返しきれない大恩があることは
読者なら皆知っていることだが、ゼフとサンジの関係は、
バラティエの古株であるパティとカルネですら知らないことだし
表向きは反目していたので、無関係の者には、本来知り得ない情報だ。

それが侮れない「四皇の情報力」なのだろうが、

op_839i.gif 少し腑に落ちないことは

ビッグ・マム本人は、ゼフの腕を買っているらしいこと。
ママがゼフの料理の腕を大事に思うなら、ゼフは保護されて然るべきなのだ。

それをサンジの「弱点」として利用するというのは、
この婚姻をスムーズに成功させるべく、ママには内緒で、
たまご男爵が独断でしていることである可能性もあるが、もうひとつ

ママが、ゼフの腕は評価しているが、ゼフ本人を必要とはしていない
という可能性がある。
そこに、無理やりドラマを妄想するならば

昔、ママは、ゼフの料理の才能を継いだ子どもが欲しくて
ゼフに求婚したが、こっぴどく振られたことがあり、
今ではゼフ本人には何の未練もないが、
その技術を受け継いだ男なら、是非とも婿にほしいと考えている・・・とかね。
posted by BIE at 21:31 | Comment(7) | TrackBack(0) | ワンピース

2016年09月14日

ONEPIECE 839 速報


サンジのアキレス腱はゼフだった。
過去編まだかな・・・

本スレはこちら
posted by BIE at 20:03 | Comment(2) | TrackBack(0) | ワンピース

2016年09月10日

ジョジョの奇妙な冒険 第四部 #24「シアーハートアタック その2」


コミックス 39巻01章〜05章までに相当。

オープンカフェで優雅に待機していた吉良吉影は、
無敵のスタンド「シアーハートアタック」に不測の事態が起きていることを悟った。
このまま待っていてはダメだ。
「シアーハートアタック」をなんとしても回収しなければ。

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リモコン戦車をフリーズさせて仗助を待つ康一のもとに、吉良吉影が現れた。

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突然目の前に現れた凶悪犯に、やにわに表情をこわばらせる康一。
恐ろしい、おぞましい、許せない・・・様々な感情が交錯して

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言葉で確認することもなく「確信」した康一は、攻撃を開始した。

ACT.3なら、仗助を待つまでもなく自分で何とかできる、と、考えたわけではない。
もちろん、相手のスタンドは拘束して戦力を封じているという意識はあっただろうが
考えるより先に、身体が動いていたはずだ。

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この刹那の逡巡が、原作よりもかなり簡略化されているが、
言葉が多くなくても、康一の感情は十分伝わる表現が為されている。


康一は相手のスタンドに「本体」が別にいることを知らなかった。
康一が射程から出てしまったので、シアーハートアタックも復活する。

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自分以外のスタンド使いの存在を知ってから、
わずか2〜3日の間に、仗助や億泰、由花子や彩のことまで調べあげていた吉良吉影。
保身(安眠)のためなら努力を厭わぬこの勤勉さ、向学心。
この男は、こうして15年以上もしたたかに犯罪者の顔を隠してきたのだ。

・・・と、思うでしょ? じつは違うかも。

以前説明したように、エピソード順の入れ替えがあったため
重ちーの死を受けてスタンド使いたちが集合し、それに吉良吉影がニアミスした際
アニメでは、そこに辻彩が加えられている。

そのおかげで
吉良吉影が、辻彩とシンデレラの能力を、いつ、どうやって知ったのか
という疑問に、わずかばかり納得しやすくなっているのだが、

そのニアミスをきっかけに、吉良吉影が要注意人物を調査したと仮定した場合
もっとも注意すべき仗助と億泰に、より縁が深い康一の名前も把握していないのに
由花子や辻彩の存在を気にかけていた理由は、彼女らが美人だからに他ならない。

そう、由花子と辻彩のことを意識していたのは
吉良吉影の変態殺戮者としての本能であり、
危険回避のための予備調査でも何でもなかったのだ。

おそらく吉良吉影は、彼女らに「おっ!」と思うところがあったが
仗助たちと関係のある人物に深入りしてはいけない、と
保身のためのギリギリの自制心が働いたのだろう。

でなければ、見た目もっとも危険そうな承太郎について
何も調査せず放置していた理由が見当たらない。

実はもっとあらゆる事をすでに調査済みで、康一と由花子の関係も知っているからこそ、ここで由花子の名前を出したのだとしたら、それはスゴイ巧みな戦術だが
由花子や辻彩がスタンド使いであることは知らなかったようだし、

何より気になるのは「日数」だ。

原作では、重ちーの死後、すなわち
吉良吉影が自分以外のスタンド使いの存在を知ってから
「山岸由花子はシンデレラに憧れる」のエピソードがあり、
吉良吉影がボタン修理に出していた上着を受け取りにやって来るのは
それから数日後と考えることができるのだが

アニメでは、
スタンド使いが集合したのは重ちーの死からすぐ(たぶん翌日)で、
その日に新たな女性を殺した吉良吉影は、おそらくその翌日(今)
上着を引き取りに現れた、と受け取るのが一番理解しやすい時間経過となっている。

そのわずかの間に、仗助と億泰の自宅を調べ、
由花子の名前やシンデレラの存在まで把握しているのは、少し無理がある。
知っていても、表層的なことだけと考えるのが妥当だろう。


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吉良吉影の報復タイム開始

なぶり殺されながらも、吉良吉影を煽り続ける康一GJ!

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完璧と思っていた能力が敗れ、カフェでは赤っ恥をかかされた。
ちっぽけなクソガキにあっさり本名がばれ、お前はバカ丸出しだッ!!

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じっくり嬲って憂さ晴らしをするはずが
つい、うっかり怒りにまかせてひと息にとどめを刺してしまった。
この「試合に勝って、勝負に負けた」感じ。

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最後に康一の身体をふっ飛ばして証拠を隠滅すれば
ひとまず安穏な日常に戻ることができる。

学生ボタンを爆弾に変えるというのは
康一を助けに駆け寄った仗助と億泰をもまとめて始末しようという考えからだろう。

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「それどんなビジンダー!?」とか考えた僕の年齢はナイショだ。


jojo-04DU_24k.jpg jojo-04DU_24l.jpg
承太郎蘇生(死んでません
BGMが三部のときのものになってる! かっちょいヒー!


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吉良吉影が目覚めたとき、現場にはすでに仗助と億泰が到着していた。
そりゃそうだ。数十秒しか余裕なかったんだから・・・。

もうなりふり構っていられない。

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自らの左手を切り落とし、シアーハートアタックを発動して逃走。
これでシアーハートアタックを拘束しても、吉良吉影を拘束することはできない。
このとき、承太郎に馬鹿にされた腕時計を一緒に破壊しているのがおもしろい。

襲い来るシアーハートアタックに、しかし仗助の行動は

jojo-04DU_24o.jpg 治す!

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あの「手」の行き先が殺人鬼だッ!

しかし、「手」の行き着く先は、エステ・シンデレラ。

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吉良吉影は、自分と背格好の似た男をシンデレラに連れ込み
顔や指紋を入れ替えさせ、その男と辻彩を殺して逃げおおせたのだった。

次回:アトム・ハート・ファーザー



ここで、多くの読者が抱いた疑問。

シンデレラの能力には、それを維持する制限があるはずではなかったか。
いや、それ以前にスタンド能力で入れ替えた顔が、
能力者が死んだ後でも、そのまま定着するものだろうか。

その疑問は、由花子の例で理解できないことはない。

辻彩はビジネスとしてシンデレラの能力を提供していた。
時間や美しさに制限をつけることでリピーターを確保していた。
(私見だが、コンプレックスにつけ込む商売ってのは、得てしてそういうものだ。

しかし、最終的に由花子の顔を戻してやったように、
例外的なこともできる能力なのだ。
それは「なんとしても美しくありたい」という強い意志に対し
ある種の覚悟を提示させることで、望む「美」を手に入れる満足感と
それに寄与する充足感、WIN-WINの関係を得るという
彼女の「美の魔法使い」としての矜持がそれを許さなかっただけなのだ。

よって、完璧に施術した顔や指紋は、辻彩が死んでもそのままと考えていい。


そしてもう一つの疑問

仗助のクレイジー・Dの「治す」能力

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小さなガラス片のところへ他の破片が集まって瓶に戻ったり、

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切断された腕のところへ攫われた億泰の身体が戻ってくるなど
必ずしも、大きな部品を基点に修復が行われるわけではない。

この場合、吉良吉影が切り落とした左手を逃さなければ
残る本体の方が「治りに」戻ってくるはずなのだ。

それをせずに「手」の行き先を追いかけたために
結果、吉良吉影を見失ってしまった。

なぜ身体の方を戻って来させなかったか。答えは簡単だ。

切り落とされた左手は、殺傷力が半端ない爆弾だからだ。
それを掴んで、身体が戻ってくるのを待つことは自殺行為に等しい。



極めてどうでもいい余談:

クソカスDQNに絡まれた吉良吉影が、わざと落とした財布。

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そこには、まあまあの現金と、免許証・クレジットカードが入っている。
免許に書かれた生年月日は、1966年1月30日。
原作でも後ほど明らかになる、1999年現在33歳の吉良吉影の誕生日だ。

jojo-04DU_24u.jpg ※参考画像
ただ、日本の免許証は、生年月日を元号付きで表記するのが普通。
この場合「1966年」ではなく「昭和41年」と表記するのが正しい。

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・・・と思ったら、次のシーンでは「昭和41年」になってるわww
こういうの、誰か気づけよ。


あと、今どきは、メンズを格上げするブランド財布といえば「長財布」で、
二つ折りの財布は男を下げるという人もいるようだが、
本作が連載されていた平成6年頃のトレンドはどうだったのかな
イタリアブランドのスーツを好む吉良吉影にしては、色も少々野暮ったいような・・・


おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の目的で、コミックとの比較をするスタンスで書いていましたが
第四部は、三部までほど「原作準拠」に拘っていないようなので、比較はもちろんしつつ、
筆者の勝手な推察や持論を、多めに盛り込んで書いてゆきます。

基本的に、揚げ足取り中心の文章となることはこれまでと変わりないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。

また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

ご指摘・お叱り・応援、あらゆるご意見を歓迎します。

2016年09月05日

ONEPIECE 838「チョニキ」


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世界の甲板から 5億の男編 最終話は
「ある荒廃した島での結婚式」


シャンクスは、ヤソップたちと別行動かと思ったら、同じ島にいるらしい。

結婚式? 誰の!?と考えると
フーシャ村のマキノの子どもの父親が、どうもシャンクスくさい(未確定)ので
どうしても、それが気になるんだが、

まぁ、参列者だろうが新郎だろうが、
正装なぞする男ではなさそうなので、服装では判断できないが、
どうやらこれは、シャンクス本人の結婚式ではないようだ。
(根拠は、後ろでチャペルの方に向かって腕を振り上げている男がいるから。
 新郎新婦は向こうにいるのだ、たぶん。)


シャンクスが祝福に出向きそうな相手とは誰だろう。

パッと思いつくのはミホーク、バギー、レイリー&シャクヤクくらいか。
レイリーとシャッキーが今さらながら挙式を、ってのが僕的にはイチオシだ。

マキノの相手がシャンクスではなく、
その誰かとマキノの挙式って可能性も捨てられないんだが・・・。

マキノなら普通にフーシャ村で挙式やりそうだけど、
相手が「ワケあり」なら話は違うもんな・・・。

ひょっとして、ラッキー・ルウ・・・なのか・・!
うわ〜・・・ありそう・・・


こんなモヤッとしたまま最終回なんて酷すぎるよオダッチ!
誰の結婚式だったのか、本編で触れてくれることを強く熱望する。

・・・それにしても、ロックスターってまだ赤髪海賊団に居たんだなぁ。


本編:


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サンジとの仲間の絆を馬鹿にされて怒ったルフィの「ゴムゴムの猿王銃」が
クラッカーの胴体を破壊した

・・・と思ったら

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破壊したのは、クラッカーが「ビスビスの実」の能力で作り出した
ビスケットの鎧だった。中からは無傷の本人が。

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鎧とはいうが、叩けば無限に増える夢のビスケットを操る、とのことなので
別に鎧をまとって本人が戦っているんじゃあない。
手足の長さから考えても

op_838e.gif こういう感じだろう。

ともかく、
この世に2本とない名剣「プレッツェル」までが増える説明になっていない。
本物は本人が腰に下げている1本で、
鎧が持っているものは、すべてビスケット製の複製品ということだな。

練度を上げた能力や覇気のせいで、固いのだろうとは思うが
「この世に2本とない名剣」では決して無い。

「痛いのが嫌い」とか舐めたこと言ってるし、ザコの匂いがプンプンするんだが
いかんせん、ギア4は、時間制限がシビアで、
この戦況でルフィが脱力してしまうと、フォローしてくれる人が居ない。


いや、居た。


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ビッグ・マムのビブルカードで絶対的優位に立ったナミが
誘惑の森のホーミーズたちを支配し、何か企んでいるみたいだ。

相手はビスケットだから、水に弱いとか・・・あるかな?
だったら、ナミが役に立つわな。

ただ・・・

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クラッカーを倒したら、
今ブルックとペドロが潜んでいるビスケット兵も消滅するんじゃないか。


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翌朝になっても、ママのところに戦果の報告がないということは
勝敗はともかく、クラッカーが戻って来られない状態にあるということだろう。

ギア4の時間制限があるので、まだ戦っているとは考えにくい。
クラッカーはなんとか倒したと考えてよいと思う。

ブルックたちは、城内に入ってから突然ビスケット兵が崩れて驚いた・・・
とかなんとか、後で説明があるんだろう。


そして「チョニキ」ことチョッパーのアニキとキャロットは

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鏡の中の世界に隔絶されてしまったが、鏡の中の世界は自由に動き回れるらしい。
重りを付けられているが、チョッパーなら破壊できるだろう。

これ、内側からこの鏡全部割ったらどうなるんだろうな・・・
posted by BIE at 16:03 | Comment(10) | TrackBack(0) | ワンピース