2016年09月17日

ONEPIECE 839「クソお世話になりました」


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ヴィンスモーク家勢揃いの朝食。 


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イチジとニジが、ブロックコリーの戦争を終結させた「戦果」についての
評価が話題に登るのはまぁ当然として、話してる内容が浅すぎて笑えない。
通常、どんな簡単な仕事にも反省点はあるし、今後に活かす分析だってできる。

曲がりなりにも世界政府加盟の独立国。

その国家の首脳たる一族が
このレベルの思想や知識で動いているというのは、
こいつらにしてみても、周りの国々にしてみても、実に不幸極まりない。

幼稚で蒙昧な自己中心的思想「のみ」を振りかざし
「腕力・暴力」という一方的な力と、「権力」という理不尽な力を有するバカ者共。

まさに「キチガイに刃物」。ジェルマ66は「ジャイアン国家」である。


世間の表舞台から隠れているとはいえ、
長い歴史を持ち、世界政府ともどうやら懇意らしい「こいつら」が
なぜ、この体たらくなのか。

それは、国家の在り方に問題があるからだ。

ジェルマは他人の価値観に一切迎合しない。
協調すらしないし、もちろん敬意を払うこともない。

おのれのジャイアニズムのみに従い行動し、
他者は基本的に見下す対象であり、自分たちの(上滑りの)繁栄さえあれば
世の中の出来事になど興味も無いのだろう。

自分の身体ひとつで身を立てている個人ならば、それもよかろう。
しかし「こいつら」は、一国のリーダー。
本来であれば、個人や一族の繁栄にとどまらず「国」の繁栄・発展を望み
国と国民を豊かにする責任があるのが当然なのだが、
ジェルマには経済活動の地盤となるべき、富ませる「国土」がないし、
あろうことか「こいつら」は国民を使い捨ての駒にすることを日常としている。

「こいつら」の国家運営には、
国民への愛や感謝、また国民に対する責任感がまるでない。

それもそのはず、

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ジェルマの国民たちは、「こいつら」に都合よく調整、または培養された
まさに「駒」だったようだ。



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「食」に敬意を払えねェバカも、女に手を上げる男も、
部下を人とも思わねェ王族の驕りも、お前らの全てがおれの思想に反する。
ヴィンスモークに属することが、おれにとっての恥なのだ。


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それに対するイチジの言葉は
お前の言い分は多数弱者の戯言で、王には王たる条理がある。

多数弱者の言葉が意味を持たないというのは、独裁者の理屈である。
先程の国家首脳=家族の会話を見ての通り、
絶対王政に民主主義的思考は根付かないのかもしれない。

それにしても、カケラも理解できないとは・・・

「こいつら」の言い分もまた、間違っているわけではない。
この理不尽な条理は「こいつら」に限定すれば真理なのだから。
「こいつら」は、サンジを(おそらく今だけ)
都合よく「自分たちの側の存在」と位置づけているので、
「こいつら」にとっては、サンジがそれに従う…というか、
言うまでもなくそう考えるのが当然だと思うだろう。

これでは、いくら話してもまず解決しない。



しかし・・・やはり気になるのは
同じ日に生まれ、同じ環境で育った4人の中で
なぜサンジだけがマユゲが逆巻きで、
なぜサンジだけが異なる感情を有するようになったか・・・である。

また、ヨンジもそうであることから、
サンジが女好きであることは生まれつきなのだと仮定しても、
「女は蹴ったらいかんもんだとたたき込まれて”育った”」のは、どこでの話だ?

このサンジ一流の「騎士道」の源流は、ヴィンスモーク家ではありえないし
ゼフもちょっと違うよな〜と、僕は思っている。

まだ何も語られていない「母親」が何か関係しているのか、
サンジが料理に目覚めるきっかけを作った人なのか、

サンジに「優しい心」を植え付けた人物については、過去編で語られるに違いない。



余談だが:

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ゼフの存在を盾に取り、サンジを半ば脅迫するジャッジ。

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どうやら、ゾウにてヴィトに囁かれてサンジが顔色を変えたネタは
ゼフの身の安全に関することだったらしい。

サンジには、ゼフに返しきれない大恩があることは
読者なら皆知っていることだが、ゼフとサンジの関係は、
バラティエの古株であるパティとカルネですら知らないことだし
表向きは反目していたので、無関係の者には、本来知り得ない情報だ。

それが侮れない「四皇の情報力」なのだろうが、

op_839i.gif 少し腑に落ちないことは

ビッグ・マム本人は、ゼフの腕を買っているらしいこと。
ママがゼフの料理の腕を大事に思うなら、ゼフは保護されて然るべきなのだ。

それをサンジの「弱点」として利用するというのは、
この婚姻をスムーズに成功させるべく、ママには内緒で、
たまご男爵が独断でしていることである可能性もあるが、もうひとつ

ママが、ゼフの腕は評価しているが、ゼフ本人を必要とはしていない
という可能性がある。
そこに、無理やりドラマを妄想するならば

昔、ママは、ゼフの料理の才能を継いだ子どもが欲しくて
ゼフに求婚したが、こっぴどく振られたことがあり、
今ではゼフ本人には何の未練もないが、
その技術を受け継いだ男なら、是非とも婿にほしいと考えている・・・とかね。
posted by BIE at 21:31 | Comment(7) | TrackBack(0) | ワンピース