2016年10月29日

ジョジョの奇妙な冒険 第四部 #31「7月15日(木) その1」


コミックス 42巻09章・43巻01章〜03章の半分、
43巻07章少し、44巻05章の冒頭少し に相当。

今回のサブタイトルは「7月15日(木) その1」。
該当するエピソードが何なのか、まったく予測がつかない。

スーパーフライ、エニグマ、チープ・トリックの三つのエピソードが
どうやら、同じ日に同時進行されているかららしい。

これまでも、第三部のマライヤ編とアレッシー編など、
同時進行していたエピソードはあったが、
アニメ化に際してそのように改変されたというのは、これまで例がない。

やれやれ・・・こいつはレビューが書きにくいぞ・・・

しかし反面、面白い試みであることは間違いない。
いったい何のためにそのように改変したのか、
どのような効果を狙ってのことなのか、じっくりと見ていきたいものだ。


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通学中の仗助・億泰の目の前に落ちていた双眼鏡から
突然人の姿に変形して現れた未起隆。

億泰は作中で未起隆が変身するところを見るのは初めてだ。

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それがこの程度の驚き方で済んでいるのは、事前に予備知識があったからなのだろう。

仗助と億泰は毎日一緒に登校するほど仲がいいし、
未起隆と出逢ったのも二人一緒のときだった。
「ミステリーサークルで寝ていたあの変なやつのおかげでこんな事件があった」
と仗助から事後報告があるのは当然。
スタンド使いの可能性があるなら、承太郎にだって報告は上がっているだろう。

ただ・・・
「君のために何でもする」という未起隆を利用してセコいこと企んだ結果、
露伴の家が火事になったことなど、都合の悪いことは言っていないのだろうけど…。


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未起隆が「宇宙人」というのがホントかウソか。

読者(視聴者)にとっても、未起隆の正体は気になるハズだが
未起隆の正体は、荒木先生にとっても謎。
そこをハッキリさせる訳にはいかないが、何の疑問も抱かずに受け入れるのも不自然。

と、いうことで、読者(視聴者)の代弁を、億泰にさせているのだ。
結局、真相はわからないままなのだが、未起隆は、
仗助・億泰でも理解できない「何か」であるという認識を持つことはできた。

それでいいのだろう。


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未起隆が見つけた、廃棄された「送電鉄塔」。

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そこでは謎の男が、塔から出ることなく自給自足の生活を営んでいた。

しかしその鉄塔は、スタンド「スーパーフライ」の支配空間。
うっかり踏み込んでしまった仗助は、外へ出られなくなってしまった。

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強引に出ようとすると、身体が鉄塔の一部と化してしまう。

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しかも「鉄塔への攻撃は回り回ってそのまま自分にダメージが帰ってくる」という
謎設定のため、破壊することもできない。

加えて、
スーパーフライはひとり歩きしていて、本体の手に負えない。
本体の男ですら自分の意志では塔を出ることができず、閉じ込められているらしい。

だが、杜王町のスタンド騒動はこの4月から、
吉良親父が新たなスタンド使いを増やして回っているのは6月から。
スーパーフライに囚われるまでは、この男は自分の意志で3年
鉄塔での生活を好んで営んできたはずなので、

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原作の「実は仕方なく生活してた」というセリフをカットしたのは正しい判断。

ここへきて急に誰かを生贄にして、外に出ようとするのは
明らかに本人の発想ではない。真相はおそらく、次回明らかになるはずだ。


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未起隆の機転で、電線を伝って逃げようとする男を、
ふたたび鉄塔に連れ戻すことができ、おかげで仗助は鉄塔の外に出ることができた。

しかし鉄塔を知り尽くした男は、未起隆が鉄塔を出ることを許さない。
「鉄塔への攻撃は自分へ帰る」という特性を利用して

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未起隆を傷つけ、ボルトで塔の柱に打ち付けた。


次回:7月15日(木) その2

スーパーフライ、エニグマ、チープ・トリックを同時進行した理由とは、いったい…
日付を印象づけるってのは、ラストバトルへの布石のような気がするなぁ・・・。


おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の目的で、コミックとの比較をするスタンスで書いていましたが
第四部は、三部までほど「原作準拠」に拘っていないようなので、比較はもちろんしつつ、
筆者の勝手な推察や持論を、多めに盛り込んで書いてゆきます。

基本的に、揚げ足取り中心の文章となることはこれまでと変わりないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。

また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

ご指摘・お叱り・応援、あらゆるご意見を歓迎します。

2016年10月27日

ONEPIECE 844 速報


お前とは・・・闘わねェ!

本スレはこちら
posted by BIE at 18:15 | Comment(3) | TrackBack(0) | ワンピース

2016年10月24日

ONEPIECE 843「ヴィンスモーク・サンジ」


3将星のひとり、クラッカーをぶっ飛ばし、なんとか勝利したルフィ。

魚人島ですでにビッグ・マムに喧嘩を売っていたルフィだが
ビッグ・マムの方は、おそらくルフィを「敵」とは認識していなかった。
せいぜい「生意気なゴミがまた大口叩いてやがる」くらいのものだったろう。

しかし、クラッカーを倒したことによってビッグ・マムの認識も変わるだろう。
脅威に感じるまではいかずとも、倒さねばならないと考えるはずだ。

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過去に、4将星の一角「スナック」が討たれたときには
海を埋め尽くす大船団が押し寄せ、さらにママが嵐を呼び起こし
一瞬にして敵船(たぶんウルージのこと)を沈めたらしい。

なんだ・・・
スナックを倒すほどの実力を持つウルージが
クラッカーひとりに惨敗したわけじゃないのか。

「数の力」と「四皇の特殊な力」に敗北したのなら仕方ないな。

で、ママが嵐を呼んだってのが
「雷雲:ゼウス」「太陽:プロメテウス」を擁した攻撃らしいんだが

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それって、こいつらのことだよな。

ママは「ソルソルの実」の能力者なので
それ以外に天候を操る能力を持っているとは考えにくい。
自分の能力で生み出した「太陽」と「雷雲」を従えているってことだろう。

草木や建物とかはともかく、実体のない雲や虹に魂をどうやって与えるのか、
そして何より、仮に、本物の「太陽」に魂を与えたとして、
あんなミニマムサイズに切り取ることができるのか、
あんなに近くに居させて果たして大丈夫なのか。疑問は尽きない。

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ワンピ世界のこの星は、われわれの地球とは決して違う
衛星をいくつも持つ星であることは、すでに分かっているので
太陽という存在もまた僕らの世界にあるものとは異なる可能性があるとはいえ、
常識的に考えると、太陽自体に魂を与えることはやはり無理だろう。

すなわち、
こいつらは「太陽」や「雲」のような形をした「何か」でしかないはずだ。
本物の天候を操るナミなら十分相手をすることができると思う。

ただ、「物に悪魔の実を食わせる技術」が存在するので、たとえば
太陽の能力を持つ悪魔の実を食わせた無生物(砂糖菓子とか粘土細工とか)に
魂を与えて従属させたもの、だったりすると少々厄介なことになる。

僕の個人的な分析では、物に食わせることができる悪魔の実は
動物系だけだと考えているので、おそらくそれはないと思うのだが。



さて次なる疑問は
ローラから貰ったママのビブルカード。

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ビブルカードが持つママの遺伝子情報は
ママの能力で魂を与えられたホーミーズに対して絶対的な力を持つ。
そのため、今ではママの実子たちも持つことを禁じられているらしい。

今回のように敵に奪われた事態を想定してのことだろうか。
では、それをなぜローラが持っていたのか。

「今では」と言っているから、単純にローラが家出をしたのが
禁止される以前だっただけである可能性も、もちろんあるが、
そうではない場合を考えたほうが面白い。

828話のレビューでの考察とやや重複するが

・ママは身勝手で、子どもの結婚も海賊団の強化に利用する。
・子どもたちは自由な結婚を望めない。
・だから自由な恋愛を求めるとすれば、逃げるしかない。


そうしてママの庇護下を出たのがローラである。
ママの意に逆らい政略に寄与しない、いわゆる「非国民」的立場のローラが
何故ママのビブルカードを持つことを許されているのか。

ナミに「姉妹分だから特別に分け与える」ということは、
そのビブルカードに絶大な力があることを、ローラが認識しているからだ。
ローラが、怒るママの目から逃れてこそこそ暮らしている立場なら、
姉妹分にそんな効果が微妙なものを勿体つけて与えたりはしない。

これはローラがママに疎まれたりしてはいないことの証である。
ママなら、強引に連れ戻すことも、始末することもいつでもできるだろうしな。

四皇の傘の下でぬくぬくと暮らすなら役に立って貰うが、
親元を離れて、自分の実力のみで暮らしていくというなら反対しないし
むしろ何かあったときのために(いつでも戻ってこれるように?)
例外的にビブルカードを持たせた可能性がある。

種さえ貰えば夫は不要、子どもは海賊団の繁栄のために政略結婚の駒、と
血も涙もない様に見えて、
やはり実子には並ならぬ愛情を持っている、と僕は考えたい。

なんとなくだけど、ビッグ・マムは倒すのではなく、
最終的に和解する気がするんだよなぁ・・・。



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婚約の儀へ向かうサンジが乗った猫車に追いついたルフィ。
しかしサンジの答えは

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本心では一味に戻りたいと思っていることは明白。
しかし、両腕とゼフの命を盾にされている手前、うかつなポーズは示せない。

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ウォーターセブンでのロビンの態度と同じだ。

それに対し、「こんなのみんなが納得しねェよ!」と激昂したのは
他ならぬサンジだ。ルフィが納得できるはずがないことは容易に想像がつく。

ロビンのときとは違い、一味の安全までを考慮する必要はないが
「麦わらの一味としての人生」「コックであり続けること」「ゼフの命」
掛け替えのない大切なものから、確実に失うものを選択しなければならない。

たとえば
本意ではないが、とりあえず結婚式さえ無事すませれば
両腕の爆弾もゼフの命を守る方法も、どちらも何とかできるかもしれない。
一味に戻るのはいつでもできることだし、置き手紙にもそう書いた。

しかし、ジェルマの誰にも悟られないように
本意を耳打ちすることなどできないだろうし、手を抜いて欺けるものでもない。

となると、ルフィにこの場を引いてもらうには、諦めさせるしかない。
サンジがもう一味に戻る意思がないことを理解させる必要があるのだ。

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すなわち、それはサンジの本気。
「麦わらの一味へ戻らないこと」を、今ここに決断したことにほかならない。

迷いが生じれば本気を出せないルフィに、はたして勝ち目はあるのか。




余談だが:

前回のレビューで書いた通り
サンジの「騎士道」はゼフの教えだが、「女好き」はヴィンスモークの血。

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今回、ナミに遭遇したヴィンスモークの兄弟たちが
一様にハート目になってるんだが、
どうやらオダッチは、イチジのデレ顔を描きたくなかったようだな。

一部巷では、イチジが父ジャッジを裏切り、
ジェルマ乗っ取りを企てている可能性が問われているが、
やはり今回のシリーズでもっとも厄介な敵(ラスボス?)となる存在は
イチジで間違いないと思ってよさそうだ。
posted by BIE at 18:30 | Comment(4) | TrackBack(0) | ワンピース

2016年10月22日

ジョジョの奇妙な冒険 第四部 #30「猫は吉良吉影が好き」


コミックス 42巻03章〜08章に相当。

川尻浩作の妻:しのぶが目撃した不気味な猫。

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いつからか、開いた窓から川尻邸の地下室に入り込み、居座っていた。
警戒心が異常に強く、天井に張り付き、喉に開いた「穴」から鳴き声を出した。

怯える妻に促され、川尻浩作が様子を見に行ったのは
「喉に穴が開いていた」ということが気になったからだ。

しかし、その猫はガラスの破片で喉をざっくりと切り、すでに死んでいたため
猫がスタンド使いだったのかどうかは、結局わからなかった。
そしてその亡骸は、川尻邸の裏庭に埋められたのだが・・・

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翌朝そこには、植物とも動物ともつかない「謎の生物」が存在した。

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どうやら敵ではなさそうだが、妻しのぶに異常な恨みをつのらせている。
騒ぎが大きくなれば、やがて承太郎たちの知るところとなるやもしれない。

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仕方がないからキラークイーンで始末する!


なぜそれを昨日、猫の亡骸に対して実行しなかったのか、
それは、僕にとってなかなか大きな疑問だ。

人知れず川尻浩作として静かに暮らしたい吉良吉影としては
スタンド使い「だったのかもしれない」というだけでも警戒するべきだった。
「まさか生き返るとは思っていなかった」かどうかは問題ではない。
誰かが送り込んだのかもしれないし、すでに何らかの役目を終えた後かもしれない。
この猫がここに居たという証拠すら残すべきではないのだ。

さらに言うなら、
川尻家に安全に潜伏し続けるために、妻を安心させる必要があったとはいえ、
「猫を弔ってやる」という発想が、実に吉良吉影らしくない。

妻と一緒に埋葬したならともかく、一人で埋めたのだし
妻を安心させるためと自身の安全のため、
そのことに二度と触れさせないためにも、跡形もなく消滅させるべきだったのだ。

第22話で吉良吉影は

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もう興味がなくなった「彼女(の手首)」をキラークイーンで消し去っている。
鞄に入れたままの状態で、派手に爆発させることも
鞄やその他の荷物を焦がすこともなく、静かに手首だけを消滅させている。

この描写は、原作では別の場面で使われているのだが、
22話のアレができるという前提であれば、
吉良吉影なら絶対猫の亡骸を土に埋めたりはしない。

むしろキラークイーンでふっ飛ばして
「荼毘に付してやったぞ。成仏するがいい」とでも呟きそうなくらいだ。


閑話休題


二種類のサイズあるパパの靴、最近になって急に仲が良くなったパパとママ、
嫌いだった椎茸を平気で食べていたし、
自分の名前を何度も書き取り練習しているのは何のためか。

川尻早人は自分の父親の行動に不信感を抱いていた。

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さらに、屋根裏部屋で発見した謎の生き物と
それをひた隠しにするパパ。

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パパの顔しているけどパパじゃあない・・・誰なんだ!?…あいつは!?


次回:7月15日(木) その1

え!? 何それ?
そんなサブタイトルでは、原作のどの話に該当するのか予想できない。

早人がらみのエピソードだろうか… しかし「その1」ってなってるな。
早人がらみでそんなに長い話は、
もうクライマックスに突入する頃まで無いと思うんだが…



余談だが:

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これ以上彼女を攻撃させるわけにはいかない。
何だこの気持ちは・・・

猫草の攻撃にしのぶが必要以上に傷つかずホッとしたというのが
吉良吉影に「少しずつ人間らしい感情が芽生えはじめている」ことの現れだとしたら
上で語った、猫を埋葬してやったことも理解できなくはない。
しかし吉良吉影が自分の罪を悔い改めたり、後悔する展開が今後訪れることはない。

これは、最終的に吉良吉影が改心するかもしれない、そういう決着もあり。
と、荒木先生が用意した布石、もしくは読者にそう錯覚させるための仕掛けだ。
だが残念なことに、ジョジョシリーズのラスボスに
「善の心」など芽生えた試しがないことを僕は知っているんだなぁ。



おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の目的で、コミックとの比較をするスタンスで書いていましたが
第四部は、三部までほど「原作準拠」に拘っていないようなので、比較はもちろんしつつ、
筆者の勝手な推察や持論を、多めに盛り込んで書いてゆきます。

基本的に、揚げ足取り中心の文章となることはこれまでと変わりないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。

また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

ご指摘・お叱り・応援、あらゆるご意見を歓迎します。

2016年10月20日

ONEPIECE 843 速報


帰れ!
おれの名は、ヴィンスモーク・サンジ。ジェルマの王子だ。

本スレはこちら
posted by BIE at 16:29 | Comment(5) | TrackBack(0) | ワンピース

2016年10月15日

ジョジョの奇妙な冒険 第四部 #29「ハイウェイ・スター その2」


コミックス 41巻08章〜10章、41巻01章〜03章冒頭少し に相当。

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オレの「臭い」を覚えただと!?
どこまでも追ってきて、触れられた途端オレの「養分」を吸うだと〜!?


そう。今回の敵ハイウェイ・スターはそういうスタンド。
「触れられたら養分を吸われる」ってのは聞いてないはずだけど
回を跨いだし、理解しやすいからまあいいか。

無い知恵を絞って、
ハイウェイ・スターの限界速度60キロを引き離したアドバンテージで
康一に電話しようと思ったら

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突如すぐそばに現れた。

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まぁ実際には時速80キロで8分走った距離を、
時速60キロで走破するには10分40秒ほどかかるので
仗助が考えるほどに単純ではないものの、大まかには間違っていないのだが

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まぁ、向こうは道なりに走ってるわけでもないしな・・・。

敵はスタンドなので出したり消したりは自在。
仗助がいると思われる大まかな位置に出現させてから臭いで追跡…
と、仗助は推論付けた。


とにかく仗助は、
時速60キロ以上をキープしてひたすら走り続けなければならない。

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そこで通りがかりのビジネスマンから携帯電話をちっと拝借。

以前も少し触れたことがあるが、ジャンプにこの話が掲載された1994年頃は、
まだ世のほとんどの大人が当たり前にケータイ持ってる時代じゃなかった。
とはいえ、作中の時代設定である1999年には、まあまあ普及していたので
こういう描写が活きてくる。

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走り抜けざまに携帯をキャッチする手が左手に変更されているのもGOOD。
今は、アクセルから手ェ離せないハズだからな。

ただ、1999年ってDocomoの「iモード」が始まったばかりの頃なので
こういうタイプの二つ折り携帯は、まだ無かったんじゃないかなぁ・・・。


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「二ツ杜トンネル」に因縁があって「養分」を吸い取るスタンド。
康一の推理は、二日前にトンネル入口で事故を起こした少年A。
重体の少年Aがスタンド使いになり、
自分のケガを治すために他人の「養分」を必要としている。

まず罠に取り込んで「臭い」を覚えないと何もできないところや
バイクの通り道を先回りしたりすることなく、
対象が近すぎると遮蔽物があることにも気付かないあたり、
プログラムされた自動的な攻撃と考えられる。

トンネルで網を張っていたのは、「そこで能力を発現したから」のようだが
しかしあれではスタンド使いしか罠にかかることはないのだし、
スタンド使いの絶対数を考えれば、何とも効率の悪い話だ。

仮に一般人相手ではろくな回復を見込めないのだとしても、
いつ罠にかかるか分からない、数少ないスタンド使いを待つよりも
病院を訪れる無数の一般人を相手にした方が安全確実だと思うんだが。

重症で意識朦朧の少年Aに
「偽善的なスタンド使いどもが網にかかるから、奴らから養分を吸い取ってやれ」
とでも吉良親父が言ったのかなぁ・・・。

親父、息子が罠にかかったらどうするつもりだったんだろうか・・・。

仗助が「臭い」を覚えられるところまでは見ていたようだから
息子を探すついでに、罠にかかりそうになったら教えてやるつもりだとしても、
あんた、今の息子の顔知らないだろう・・・。


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少年Aの名は、噴上裕也。
病院に到着した仗助は、噴上の病室へ向かうも

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直前でハイウェイ・スターに触れられ、力尽きた。


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病室にあった点滴を飲んでほんの少しだけ回復した仗助、
点滴の栄養ってのは飲んでもほとんどカロリーにはならないそうだが


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ミイラになったルフィが水の塊ふたつで完全復活できるジャンプ漫画の世界だから
深くは追求しなくてもいいだろう。


けが人をぶちのめすのは、男らしくないし心苦しいからと
仗助は噴上のケガをすべて治してから

jojo-04DU_29m.jpg 改めて決着。
噴上裕也、入院続行。

次回:猫は吉良吉影が好き


余談だが:

前回の杜王町RADIOでは、
少年Aの事故原因が飲酒運転であることに触れてなかったから
本編中でもスルーかと思ったら、しっかり飲酒運転だと言っていた。
「少年A」と報道されるということは、噴上裕也は当然未成年だ。

未成年の飲酒喫煙への(ある種行き過ぎた)配慮が、
度々僕をげんなりさせてくれるジョジョアニメだが、
実際そのシーンを描写さえしなければセーフらしい。

たとえば三部では、承太郎の喫煙はしっかり描写されていたな。
テレビ放送ではそれを黒く塗りつぶして見えなくしていただけだ。
ってことは、「未成年が飲酒(喫煙)したという明確な事実」があっても
その決定的な「ブツ」さえ見せなければOKということだ。

・・・なんだかなぁ・・・。


だが今回、実はもっと問題なことがあって・・・

1983年生まれで双子座の仗助は、
作中の1999年6月現在16歳になったばかりか、もしくはまだ15歳。
4月以降あわただしい毎日の仗助が、バイク免許持ってるとはとても思えない。

無免許運転だね。
まぁ16歳になって速攻で、一発試験で取得という可能性もないわけではないが…

ついでに言うと、億泰はてんびん座なので実はまだ15歳。
運転するシーンこそ描写されていないが、チリ・ペッパー戦において、
自分のバイクに乗って来てたし、「おれのバイク」と言ってた。

しかし億泰のこれは不良少年のすることだし、実際そのシーンを
描写したわけでもないから、前述の理屈に照らせばセーフということになる。


だが、仮に仗助が免許を持っていたとしても、

ヘルメット着用義務違反、制限速度違反、信号無視、横断歩行者等妨害等違反、
窃盗(携帯電話×2、ガソリン)、河川法違反(バイクによる用水路走行)、
バイクによる建造物侵入・・・と

軽く思いついただけで、これだけの犯罪を今回の仗助は犯している。
(間違ってたり、まだあったらゴメン
主人公様が、これら犯罪を犯す様を延々見せつけられたわけだが、
アニメスタッフは、それをどう考えているんだろうな。

まぁ、何度も書いてきたが、僕はこれらを規制しろと言っているのではなく、
逆に、飲酒喫煙への異常な規制をやめるべきと言いたいだけなので、
三部と比較してそういうシーンが極めて少ない四部のスタッフに言うのは
お門違いかもしれないが・・・。

愚痴でした。お目汚しスンマセン。


おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の目的で、コミックとの比較をするスタンスで書いていましたが
第四部は、三部までほど「原作準拠」に拘っていないようなので、比較はもちろんしつつ、
筆者の勝手な推察や持論を、多めに盛り込んで書いてゆきます。

基本的に、揚げ足取り中心の文章となることはこれまでと変わりないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。

また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

ご指摘・お叱り・応援、あらゆるご意見を歓迎します。

2016年10月10日

ジョジョの奇妙な冒険 第四部 #28「ハイウェイ・スター その1」


コミックス 41巻05章〜08章冒頭までと、40巻第08章をちょびっとに相当。

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きさまは何か「イカサマ」をしている。
きさまは今この露伴をコケにしようとしている。

露伴の苛立ちもわからないではない。
察しの通り、仗助が虫の好かない露伴をカモりに来たのは明白だからだ。

だが、まさかそれに「今」気づいたとは言わせない。

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いったい何を企んでるのか知らないが、それ相応の覚悟を持って勝負するんだぜ
そんな風に前置きした以上、それは露伴にとっても同じことだ。

仗助が持参したサイコロを使わず、ルールをことさら明らかにし、
サイコロのルーツや、イカサマに纏わる薀蓄をあらかじめ語ったことも
すべてゲームの常識的な公平性を、大前提として仗助に問うため。

その前提で行われる、しかしスタンド使い同士の「チンチロリン」。
露伴は、このゲームが公正に行われるなどとはじめから考えていないはずだ。

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だが、コケにされたまま勝ち逃げされては、露伴のプライドが許さない。
その「勝ち逃げ」をさせないために、実に露伴らしい「賭け」に出た。

あと1回ずつの勝負で「イカサマ」を見破れなかったら
200万円で仗助に小指の治療を依頼してやる。しかし、
もし見破ったならば、仗助の小指を貰う。

さらに露伴が呼んだ小林玉美の「錠前」が
最後の勝負でだけ仗助がイカサマをしないという「逆ズル」を封じ
敗者からは玉美が負債を「錠前」で取り立てる。

玉美の「錠前」の能力が以前と異なっているが
この際、能力が進化したとでも考えておくので、それはどうでもいい。


ゲームのルールが一方的に大きく変わった。
仗助としてはこの変更に従ねばならない道理はないのだが
ダマしている負い目から、バックレることができないし
露伴の順番が終わっていないため、ここで終了にすることもできない。

もう、あと二回の勝負をバレずにイカサマをやり通して勝つしかない。

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しかし、最後の一振りのそのとき、消防車のサイレンが聞こえてきた。
サイレンは宇宙人にとって発狂するほど嫌いな音。
このままでは変身を保っていられない。

最後に仗助が出した目は、666のオーメン。
勝負はもはやイカサマを見破るかどうかに変更されているので
オーメンが出ようがピンゾロが出ようが、大した問題ではないが
確率的にめったに出ないオーメンが出たことが、
仗助がイカサマをしていることを物語っている。玉美の錠前も反応しない。

このまま露伴が見破れなければ仗助の勝ちだが、

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露伴邸が火事になったため勝負はウヤムヤに。
仗助は露伴の指を治療してそそくさと逃げた。


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翌朝、仗助はくだんの宇宙人と再会したが
支倉未起隆 はぜくらみきたか と名乗ったその少年が、本当に宇宙人だったのか、
それとも頭のイカれたスタンド使いだったのか、謎はさらに深まるばかりだった。

実は、荒木先生自身が、未起隆の正体は謎のままのほうが面白い、として
「公表していない」のではなく「決めていない」のだという。



仗助は、間が悪いことに露伴と同じバスに乗り合わせてしまった。

二つ杜トンネルの中、露伴が見た景色は

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トンネルの中に部屋があり、そこで男が女の手首を切断する現場。
露伴は単身その現場へ戻る。

バスから見た異常な光景。それを仗助に伝えたが、
昨日のことでどうにもバツが悪い仗助は、露伴にあまり関わりたくない。

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原作では、結構な憎まれ口を叩いており、事前にそのやりとりがあるから
それでも現場に戻ってくる仗助の「へそ曲がり」や
「悪者になりきれない」部分が際立つのだが、ちとイメージ悪すぎるかもな。
アニメでは短くカットされた。


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トンネル内に突如現れた扉。この部屋はマズイ、罠だ。
時速60キロで追ってくる謎の足跡。

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追いつかれると、養分を吸い取られてしまう。

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スタンド名:ハイウェイ・スター

あの部屋は、相手の興味を引きそうな幻覚を見せおびき出す罠。
そして部屋に入った者の臭いをどこまでも追跡し、養分を吸い取る。


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命がけで仗助を逃した露伴。
「本体」を探すしか助かる道はない!「本体」を探せ!

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露伴のためにも、本体を捜してブチのめす!

次回:ハイウェイ・スター その2


余談だが:

一人でも多くの養分を吸い取りたいハイウェイ・スターは
露伴に、仗助に助けを求めて、部屋へ入らせろと言う。

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だが断る。

www絵柄が変わってるwww
アニメの露伴と顔がぜんぜん違うよwww

この岸辺露伴が最も好きな事のひとつは
自分で強いと思ってるやつに「NO」と断ってやる事だ…


我が身を犠牲にしてでも、敵に利を与えない事を選ぶカッコ良さと絶大なインパクト。
確かに「ひねくれ者の美学」としては、超絶カッコいい。
しかし、今回のアニメでの使い方は、少し原作に「寄せすぎ」ではないだろうか。

2chでネタに使われたことから始まり、
今では、ジョジョを読んだことがない人でも知ってる
ネットで知らない人は居ない程の名セリフとなっている「だが断る」。

なんで原作に寄せちゃったかな・・・
独り歩きしたセリフの知名度に負けている気がして、僕は少し残念だ。

まぁ・・・賛否あるだろうけどな・・・・


エンディングに、「だが断る」原画:滝れーき とかクレジットされてたら
それはそれで面白かったかも。


おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の目的で、コミックとの比較をするスタンスで書いていましたが
第四部は、三部までほど「原作準拠」に拘っていないようなので、比較はもちろんしつつ、
筆者の勝手な推察や持論を、多めに盛り込んで書いてゆきます。

基本的に、揚げ足取り中心の文章となることはこれまでと変わりないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。

また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

ご指摘・お叱り・応援、あらゆるご意見を歓迎します。


2016年10月08日

ONEPIECE 842「満腹の力」


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たとえ死んでも、おれは女は蹴らん…!!!


スケベで女好きだが、上辺だけでなく筋金入りの「女性尊重主義」であるサンジ。
その筋金入りの「騎士道(?」は誰に教わったのか。

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「女は蹴ったらいかんもんだとたたき込まれて育った」

「蹴ったらいかん」と教える人物など、ゼフ以外に居ないのだが
そこは方便かもしれない。
サンジは攻撃手段を「蹴り」しか持たないのだから
「女を攻撃してはいかん」という意味と置き換えて理解することができた。


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「ONE PIECE YELLOW」には
「師であるゼフによってたたき込まれた騎士道精神」と記述されていたが、
本編で明言されたわけではないし、これは厳密にはオダッチの言葉ではない
と、鵜呑みにはしていなかった。

こうして何度か「騎士道精神」がゼフに由来するらしいヒントを目にしながら
僕にはそれが、どうにも信用できず、他の理由を捜していた。

まぁ、結局は、ゼフ由来だったわけだが。


なぜ信じられなかったか。
それは、僕には、ゼフがフェミニストに見えなかったことと、
ゼフとサンジの女性に対する反応が明らかに異なっていたからだ。

ゼフはサンジのように「女好き」ではない。これが引っかかってた。


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「女性は丁寧に接し、大切に扱う」これが男の道。

これは別に、固く誓った「鉄の掟」でもなんでもなく、
ゼフにとっては「男として当たり前の事」。守って当然の「人しての常識」なのだ。
これを守れない男は男じゃない。

すなわち、ゼフはフェミニストではないのだ。
むしろ、面倒くさいから遠ざけたいと思っていそうだ。

ゼフは親代わりの立場として
サンジを一人前の「男」に育てる責任上、男の道を問うていたのだ。


僕は、サンジが「女性を大好きなこと」と、「女性を必要以上に大事にすること」
同軸線上に考えていた。これが間違いだった。

サンジの「女好き」は生まれつき、もしくはヴィンスモーク家の影響。

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それは、ヨンジもまた女性に対し脊髄反射でサンジと同じ反応をすることから分かる。

その「女好き」が、女性を平気で粗雑に扱うようであれば
サンジが思春期を迎えようものなら、そりゃもう性犯罪者待ったなし!
生来「女好き」で、いくらか浮世離れしていた(たぶん)からこそ
必要以上に「世間の常識」を叩き込む必要があったのだ。

なるほど、すごく腑に落ちたわ。
ゼフ・・・いい父親じゃないか。

「あいつら以外とは海賊続けたいと思わない」とまで愛した手下の躾は
まるでなってなかったけどな。




一方その頃、誘惑の森では

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ルフィとクラッカーの戦いが、いまだに続いていた。
クラッカーが出すビスケット兵をことごとく食い散らかして凌いでいたらしい。

ルフィもクラッカーもいい加減限界・・・
最後の決着に、ルフィはギア4を発動し、

op_842g.gif クラッカーを弾き飛ばした。


・・・ちょっと待ってほしい

クラッカーが現れたのは
ルフィたちがホールケーキ・アイランドに上陸した日の夕方。
今はそれから11時間後。次の日の午前だ。

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昨日、クラッカーと出会って間もなく、ルフィはギア4を発動している。
だが、ギア4には使用時間に制限があり

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それを超えると、ルフィは指一本動かせないフニャチン野郎と化してしまう。
いったい懸賞金8億の猛者の攻撃をどうやって11時間も凌いできたのか。

そのカギはナミが握っている。

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ナミに逆らうことができないホーミーズたちは
明確にクラッカーの邪魔をし、ルフィたちに加担したというから、
誘惑の森のエセ生き物たちを利用してナミが時間を稼いだ、ということなのだろう。

しかしなぁ・・・
ホーミーズがいくら総出でクラッカーの邪魔をしようとも

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クラッカーが本気でひと睨みすれば、ホーミーズたちはシオシオに枯れるのだ。
身動きできないルフィを10分間庇い切るほどの邪魔ができるものだろうか。

まぁ・・・制限時間前にギア4を余力を残して解いた可能性もあるか・・・

ここで少し考えてみる

以前、836話のレビューでは、ホーミーズたちがしおれたのは
あまりに驚いたり、恐怖で気を失いかけたりすると
もともと自分の精神ではないので、魂が抜けやすいのかもな。

と書いた。

ママによって生命をもらったがために
クラッカーの中に流れるママの血、ママの遺伝子に
ホーミーズは畏怖を抱いており、逆らえないし怖いのだろう。

ところが、ナミが持つのはママ本人の遺伝子情報。
創造主であり絶対者のママのビブルカードは
息子が持つ遺伝子因子よりも、ママ成分が濃いのではないか。

今この場では、クラッカーの分かりやすい恐ろしさよりも、
ナミの「まったく怖くないのに絶対的に逆らえない」理不尽な恐ろしさの方が勝り
しおれているどころではないのだ。


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サンジはホールケーキ城で行われる結納へ出発した。

ビッグ・マムに言わせれば、
入城してしまったらルフィたちにはもう接触する機会はないそうだ。

さて、どうなるか・・・

結納はともかく、肝心の結婚式は翌日。
決定的なタイムリミットまでに、あと1日の猶予を残した真意は、
いったい何だ!!オダッチ!!


しかし・・・ハッピーマンデー絡みの土曜発売の翌週が休載とは・・・待ち遠しいな・・・

posted by BIE at 19:27 | Comment(3) | TrackBack(0) | ワンピース

2016年10月05日

ONEPIECE 842 速報


サンジの騎士道は誰由来・・・?

本スレはこちら
posted by BIE at 19:39 | Comment(2) | TrackBack(0) | ワンピース

2016年10月03日

ONEPIECE 841「”東の海”へ」


母に手料理を食べてもらいたい。

病気の母の体調を慮ってのことであれば、サンジの下手くそな料理よりも、
病人用に作られた食事を食べた方がいいくらいのことは、子どもにでも分かる。
それでも、嵐の中、遥か船団の端にある病棟まで、手ずから届けたかったのは
孤独な生活の中で優しい母に会う口実が欲しかったことと
何より、喜ぶ母の顔が見たかったからだ。

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侍女が味見をしたら意識が飛びそうになるほどの
サンジの激マズ弁当を、母は「おいしい」と喜んでくれた。

本当はもっと美味しく作りたかった。
雨に濡らしたり、転んで落としたりしていない、ちゃんとした物を食べさせたかった。

だが、「また…作ってくれる?」と言ってくれた母の願いに
再びちゃんとしたものを作って応える機会は、もう訪れなかった。
op_841b.gif 母が他界したからだ。

その果たせなかった母への奉仕を、
二度と失敗しないように、コックになりたいという夢は、サンジの心に深く募った。


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6ヶ月間、ただ牢の中で過ごしていたサンジだったが
他の兄弟に見つかってしまい、再び始まった地獄の日々。
このままでは、この牢でおとなしくコックの勉強もさせてもらえないだろう。
殺されることもあるかもしれない。

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そんな折、ジェルマ王国は東の海で戦争(ビジネス)をしに大移動を始めていた。
ジェルマ王国はビジネスが終われば北の海へ帰るはず。

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東の海に逃げ出せば、あの凶悪な父兄弟と二度と会わずに済むだろうか。

サンジ以外の兄弟で唯ひとり「情」を持つレイジュの手引きで、サンジは逃げ出す。
その際、父親ジャッジに見つかってしまうが、

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どこへでも行けばいいが、ひとつだけ
私がお前の父親であることは絶対に口外しないでくれ。恥ずかしいから。
と言い放ち、サンジを放逐した。


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サンジが、逃げるために乗り込んだ船こそ、客船オービット号。

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11年前に、ゼフのクック海賊団に襲われた客船だ。
サンジは密航した船でそのままコック見習いをしていたようだ。

レイジュと会うのが13年ぶりということは
回想のサンジたち4兄弟は、
4〜5歳に見えると前回は書いたが、このとき8歳だったことになるな。



さて、今回も気になる点がいくつかある。

まずは、マユゲ以外レイジュにそっくりの母。

「グルまゆ」は、ジェルマ66のシンボルとして
最強の戦士を育成する上で人為的にデザインされた可能性があるが
容姿からして、レイジュがこの女性から生まれたことは間違いない。

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そして、母のベッドの枕元にある写真立てに注目すると
5人の小さな人影が写っていることから、
サンジたち4人もまた、間違いなくこの母から生まれたと考えられる。

その母に、ふたたび手料理を振る舞う機会がなくなったのは
病気だった母が死んだからだが、
作中の描写だと、サンジの激マズ料理を食べて体調を崩し
そのまま病状を悪化させて死んでしまった可能性がないとはいえない。

もしそんなことがあったなら、父ジャッジが
サンジにだけ、他の兄弟には抱かない感情を持った理由となるかもしれない。
何年も、流浪の姿なき王国として世界の「影」に徹していたのに
北の海の制圧に、ジャッジが突然心変わりしたことにも
妻を失ったことに理由があったりする可能性もあるかもな…いや、それはないか。


ただ、その父王ジャッジ。

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「無駄な存在」として「生まれなかった事にしたい」のであれば
サンジを殺せばよかったのに、それをしなかった。

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そればかりか、王族と同じ食事を与え続け、本や料理の道具などの要望も許可をした。
いずれも牢番の裁量で判断できることではないだろうから、
王でなくとも、やんごとなき人物の許可が出ているハズだ。

サンジを殺さなかったことは

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自分の甘さに苦悩していたことを吐露しているが、

直接手をかける事ができなくとも、処分する方法はいくらでもあるし
飢えさせないだけに留まらず、
王族と同じ食事を施すことには、何か明確な意図があるだろう。

そして最後の別れに「自分との血縁を口外するな」と言ったことにも
これらすべて、サンジを守ろうとする意志が見え隠れしているのだ。

亡き妻が、いまわの際に何かをジャッジに願ったのかもしれない。

微笑みかけたり愛したりはせずとも、せめてサンジに生きていてほしい
と、ジャッジが考えているように思えてならないのだ。

そこにねじ曲がった「父の愛」は在るのか・・・。



そして最後に
サンジの境遇に同情し、サンジを逃したレイジュ。

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これまでも、巻き込まれるのはごめんだ、と表向きは三兄弟に同調しながら
陰ながら治療などはしてくれていたが

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あまりに不憫なサンジを泣きながら旅立たせてくれた、あの姉が
今ではすっかり冷徹になってしまったように見える。

わずかばかり、同情の気持ちはあるようだが、
ルフィを助けてくれたのだって、偶然レイジュが「毒」が好物だっただけで
サンジの仲間だからと手心を加えてくれるようにも思えない。

そればかりか、サンジの大切な両腕に爆弾付きの腕輪をつけたりしている。

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レイジュはすっかり変わって(変えられて)しまったのか、
それとも、何か考えがあって冷徹な素振りをしているのか。
はたまた、子供の頃のレイジュの方が、偽りの性格だったとか・・・

レイジュにだけ「情」が残されていたことに、何かウラがある気がするなぁ。

posted by BIE at 20:33 | Comment(4) | TrackBack(0) | ワンピース