2016年09月30日

君の名は。


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遅ればせながら、新海誠監督の「君の名は。」を観てきた。
できるだけネタバレ無しで書くが、いちおう未見の人は要注意でお願いする。

初っ端からまことにスマンが、ぶっちゃけると「大いなる期待はずれ」だった。

いや違う。 満足はしたんだが・・・ちょっと過度に期待しすぎた感が否めない。
前評判と世間の沸騰具合に、鑑賞前に僕が勝手にハードルを上げていたのだ。
とはいえ、期待値が高かっただけに、
作品鑑賞後は、僕の心のモヤモヤがなかなか晴れなかったのも事実。


内容は、実にラノベ的なファンタジーなので
細かいSF考証や時間軸の矛盾などには、好意的に目をつむるとして、
かなり力技で強制イベントを紡いで、強引にラストまで突っ走る展開は
2クールほどのTVシリーズ作品の総集編を観ているかのような
何か「歯抜け」で物足りない印象がする。

どこかのサイトで読んだ「大味」という表現がなかなか的確かもしれない。


美しくもさり気ない日常風景、繊細で微妙なる男女の感情の機微というような
これまでの新海作品の特色は、素晴らしくもそれ以上に継承されているものの

初めての「製作委員会方式」で潤沢な予算としがらみが生まれた影響か
「あの花」の田中将賀を擁した、キャッチーでよく動くキャラクターや、
ポップ’nロックなテーマソング&劇中歌という
より多くの大衆に迎合するかのような印象がかなり強い。

今風の絵に、今風の音楽をつけて、
いい「べべ」を着せられた余所行きのお坊ちゃん、という感じだろうか。


2002年の「ほしのこえ」で話題となったときには
何から何まで自分でやらねば気が済まない人かと思い、
そんなクリエイターは、手塚治虫か岡村靖幸くらいしか知らない僕は
新海誠に、良くも悪くも「歪な」注目の仕方をしていた。

しかし後発の作品を観るうちに、その印象はいい意味で薄れ
バランスの良いリーダーシップをチーム内に発揮する監督だと考えていたところへ
この作品である。

これまでの新海作品と比較すると、当然といえば当然だが
「メジャーに『なってしまった』」感が強い。



実は「泣ける作品」らしいことが、本作に対する僕の期待値のひとつだった。

CMでも「泣ける」と聞いていたし、
鑑賞後も周囲から「めっちゃ泣けた」という男性の声なども複数聞こえたが
残念ながら僕は泣けなかったし、後から考えてもどこが泣き処だったのかわからない。

「より大衆に迎合した」と僕自身感じ、実際に世間に評価されている作品に
違和感を覚えているのだから、
それが、僕の感受性が貧困であるとか、経年のせいとは考えたくないが・・・
とにかく僕の方が何かズレているのだろう。

※ちなみに僕は、あざとすぎる「お涙頂戴」であっさり泣く人だ。
 そしてそれが嫌いではない。




いい映画だったと思うよ。僕のストライクゾーンからは少しズレていたけれど。



余談だが:

先日、僕がアニメ好きであることを昔から当然知ってる母親から
今「君の名は」がアニメで話題なんだってね?
と目を輝かせて聞かれたが・・・おかん、あんたが言ってるのは
昭和のラジオドラマ、1991年には鈴木京香と倉田てつをでリメイクされた
あの「真知子巻き」の「君の名は」だろう?

ぜんぜん違うよ・・・おかん。

と、いいながら、本作の本編でたとえば奥寺センパイあたりが
「真知子巻き」をしてるお遊びとかあってもよかったよね・・・と少し思った。


さらなる余談:

本作の音楽すべてを担当した「RADWIMPS」。
「BUMP of CHICKEN」に似てると、一部で言われてるみたいだが
僕もはじめて聞いたとき間違えたんだ。
深い音楽性などを理解することなしに、表層だけ比べると確かに似てる。

本作においては主題歌4曲をはじめ、劇伴もすべて彼らが担当しているのだが
どこにも「オーイエーアハーン」が無かったから
あぁ、やっぱり違うんだ・・・と。www

posted by BIE at 10:42 | Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ全般

2016年05月13日

マクロスΔ(デルタ)


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ただいま第06話まで視聴。ここまでの印象「つまらない」

30年以上も新作が作られ続けているシリーズとして、
僕が「マクロス」に感心するのは
各々の作品はそれぞれ個別に成立し完結した作品でありながら、
すべてが世界観と歴史を共有していることだ。

劇中劇扱いの「愛・おぼえていますか」や
半分黒歴史になっている「マクロスII -LOVERS AGAIN-」なんて例もあるが
現在、公式にマクロスにパラレルワールドの作品は存在しない。
基本的には、すべて時間軸を共有する「同じ世界」の物語なのだ。

今後、もし主要スタッフから河森正治の名前が外れるようなことがあったら
ガンダムや仮面ライダーのようなシリーズ展開もあり得るのかもしれないが
個人的には、あまり歓迎できない…と思う。


4作目となる今回のTVシリーズは
前作「マクロスF(フロンティア)」から8年後の世界。

地球人類(とゼントラーディ)が、未知なる敵と戦う図式ではなく
すでに数々の移民惑星に、複数の人種や国家が共栄する世界となっており
プロトカルチャーによって創り出された先住種族の末裔と地球圏からの入植者は
あるところでは円満に共存し、また一部では軋轢もあった。

本作でも、例によって
「可変戦闘機によるドッグファイト」「歌のもつ力」「三角関係」が
物語の主軸となっており、

銀河系各地で猛威をふるう、人が突然キチガイ化する謎の奇病
「ヴァールシンドローム」を誘発する「歌の力」を利用したウインダミアが、
新統合政府に宣戦布告。
対する新統合政府は、その原因不明の病気と暴動鎮圧のために
「ヴァール」の症状を抑える力を持つ戦術音楽ユニット「ワルキューレ」を導入。

「ヴァール」を軍事利用する「歌の力」と、静める「歌の力」を駆使する勢力の
異なる種族間の戦いとなっている。


さて、僕が「つまらない」と感じている理由は
メリハリが効いていないせいだと思う。何にかと言うと「いろいろ」に、だ。

とりわけ気になるのはキャラクター。
キャラクターが魅力的でない。これは致命的。

メインヒロインのフレイヤ・ヴィオンは、敵方であるウインダミアの出身だが、
敵組織の中核である王家とは関係がないことを強調するためか、
強い訛りで話す田舎者と設定されていることが
図らずも「異種族」であることをより強く印象づけている。
ちと、あざとい部分もあるとはいえ、いい個性を発揮しているといえるのだが・・・

問題なのは、まるで魅力的でない主人公とサブヒロイン。

好みの問題もあるだろうが
主人公:ハヤテ・インメルマンが、見た目も性格も薄っぺらくてカッコよくない。
名前までださい。
これは敵方ウインダミアがイケメン揃いなので、対比の意味もあるのかもしれないが
いっそ、ブサメンにするとか熱血馬鹿にするとか個性の出し方はいくらでもある。

サブヒロイン:ミラージュ・ファリーナ・ジーナスは
名前を見ての通り、マックス=ミリア直系の孫で、マクロス7のミレーヌの姪にあたる。
叔母ミレーヌの影響で、戦地で歌うワルキューレに興味を持った…まではいいが、
天才パイロットの才能を受け継ぐでもなく、戦争や戦闘を嫌っているでもなく、
プライドばかり高く、真面目すぎて融通が効かない、男性との交際経験がない…と、
マックス=ミリアの血を引いているとはとても思えないネガティブキャラだ。

この三人で三角関係を展開されても、まるでワクワクしない。
「あ、そう。ふ〜ん」てなもんだ。

ま、余談だが
初代マクロスも、おばさんキャラだった早瀬未沙がヒロインに昇格し
一条輝、リン・ミンメイと三角関係になるとは、誰も予想できなかったんだが・・・。

美樹本晴彦による設定の熱を見るかぎり、制作陣にそのつもりがあったとは思えない。
企画段階や、放映開始当初は「三角関係」はメインテーマではなく
路線変更か、テコ入れによる追加ファクターだったということだろう。
「未沙でもイケる」と思わせたのは、平野俊弘(現:俊貴)の功罪だよなぁ



他にも

謎多き歌姫:美雲・ギンヌメールは、
おそらく表現したいであろう「カリスマ性とミステリアス性」が、
いまいち発揮できていない。
最初に、過ぎる程に神秘的に描写しないと、視聴者の心を掴むことはできない。
これからに期待するとしか言えない。


その他大勢は中途半端に存在感があるし、人数も多すぎる。
というか、主人公がその他大勢レベルに「薄い」のが問題で、
とにかく登場人物が横並びすぎて、主人公たちに感情移入ができないのだ。


また、二次創作的な人気を目論んでいるのか、
それぞれ個性豊かで美形揃いのウインダミアの兄さま達は
デザインも性格付けも「美形」に設定されているにも関わらず
まったく「美形」を推した演出がなされていない「ムダ美形集団」と化している。

これは各話の演出や作画の力の入れ方の問題だ。
はじめから「美形」を売りとする気がないのか、それとも、
今は物語導入で伝えることがたくさんあるので、美形推しに注力できていないのか。

前者なら美形揃いの軍団にデザインしたことが、そもそもの間違い。
後者は論外。手遅れになってからやっても無意味なのだ。



設定や各種の仕掛けは、気に入っている。

ユニット名が「ワルキューレ」というのは、はじめ何か悪い冗談かと思ったが、
「ヴァール」を「キュア」するって意味なんだろうか?
なんにせよ、かつて一世を風靡したファーストシリーズの可変戦闘機
「バルキリー」に肖っているのは間違いないだろう。


戦闘機やミサイルが飛び交う真っ只中に、ほぼ生身で飛び込んでいく美雲の超人ぶりは
スパロボにドモン・カッシュがはじめて生身ユニットとして登場したときのような
絶大なインパクトで
不思議な「歌の力」というよりも、何か新しい可能性すら感じさせる。
熱気バサラも、こういうこと平気でするキャラだったけど…


最後に、歌美雲の声がハスキーなのが、僕は個人的に好みじゃない。

これまでのシンガーたちはFIRE BOMBERにしても、
シェリルやランカにしても、CDを買いたくなる魅力があったんだが
今のところワルキューレの歌には、いまいち魅力を感じないのがとても残念だなぁ。

いや、観るよ! ちゃんと最後まで。
最終回観たら、また感想書くかなぁ・・・。


posted by BIE at 14:45 | Comment(1) | TrackBack(0) | アニメ全般

2016年03月26日

僕だけがいない街


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※今回はネタバレ少なめですw

アニメ「僕だけがいない街」が全12話をもって終了した。

2012年から連載が始まった原作コミックもこのほどめでたく完結を迎えたが
これからまさにクライマックスというところでアニメが始まったので
ラストがどうなるのか、アニメ開始当初から気になっていた。

原作は全44話と、一見すると、さほど長編ではなさそうだが
掲載誌が月刊誌なので一話あたりのボリュームがそこそこあり、
本当なら2クールとか、1クール×2期とかでじっくり作って欲しいところだ。

しかし全12話の蓋を開けてみれば、
細かな描写を省いている点でキャラ造形の奥深さなどは原作に及ばないが、
実に見事なペース配分で12話を作りきり
ストーリーの破綻もなく、物語は綺麗に完結した。

そう綺麗に。・・・ちょっと綺麗すぎたくらいだ。


「鬼燈の島-ホオズキノシマ-」「魍魎の揺りかご」といった
同じ三部けいによるコミック作品らと同様に、本作も
特殊な閉鎖空間における人間の狂気を描くミステリーといえる。

本作は、孤島や旅客船という物質的な閉鎖空間ではなく
主人公の生い立ちと特殊能力による、事件から逃れられない運命と使命感から、
自分しか知らない「未来の事象」を回避するために
見た目は子ども・頭脳は大人の少年が、頭を捻り奔走するという
特殊な限定的世界観を創りだした。

何度も人生をやり直す、所謂「繰り返し世界モノ」は昨今巷に溢れているが
科学でも魔法でもなければ、もちろん真理などでもない
主人公だけの特殊能力(原理不明)のみにSF要素を限定したところに
この作品の独自性はある。
世界観や能力の見た目の派手さとは無縁の、
むしろ地味と言い切ってもかまわない北海道の田舎町に根ざすローカル性と、
昭和の小学生の行動力の範囲に制限された主人公たちの
ごく身近な行動や感情が、読者に受け入れられた理由だろう。


三部けいの描く絵は、ぶっちゃけ上手くはない。(スマン)
キャラの表情も、顔の向きも、動きもワンパターンだし線も粗い。
とても荒木飛呂彦のチーフアシを務めていたとはにわかに信じがたいのだが
ただその雑なペンタッチがミステリー作品で映えるのである。

僕が、三部けい作品では「SFアクションもの」よりも
「現代ミステリーもの」の方が好きなのは、そういう理由からなのだろうか。

いや、しかし
「綺麗すぎた」と前述したのは、何も絵柄に限ったことではない。
アニメ用のキャラクターは、確かに三部キャラ独特の「濃さ」がなかったので
物足りなさと「なんか違う」感に、はじめは戸惑ったが
絵を動かさねばならないアニメでは、
キャラクターのある種の「記号化」は仕方ないし、適している。

綺麗すぎたのは、話のまとめ方・・・かな。


原作の長い物語が、12話という限られた時間に
齟齬がないように上手くまとめられてはいる。

しかしそのせいで、話の基点となるべきエピソードが
他のエピソードとひとまとめにされていたりする。
そのときには「上手くまとめたな」と思ったのだが
後になってみると、あれが単独で描かれなかったせいで
その後の展開をこうせざるを得なかった・・・なんて不満もいくつかある。
これは賛否あるだろうけど。


もっとも気になるのが、アイリの扱いだ。

最初の世界線におけるヒロインであるアイリは
深い人間関係を築けないまま大人になった主人公:悟が
他人を信じることの価値や、一歩踏み出すきっかけを与えてくれた
掛け替えのない人物だ。
悟の過去での成功もアイリとの出会いがなければ無かったといっていい。

そして、他人を信じ、共に信じ合える仲間を育み、
今、障害を乗り越える力を獲得した悟が、二度やり直した大人としての人生に
満足のゆく形で「戻ってきた(これた)」ことの象徴的存在だ。

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そのアイリと再び出会い(この世界線でのアイリにとっては初対面)
悟が、記憶と感情を取り戻しながら、決意を新たにするという
重要なイベントがなくなり、

犯人自身が悟の前に姿を現すというイベントに変更された。
これには驚いた。

ここまでずっと丁寧に原作をなぞりつつ、うまくまとめて来たアニメ版が
最終回手前の第11話のラスト5分でいきなりのオリジナル展開に突入である。

ここから先は、悟と犯人の相互補完関係とか、いろんな動機とか
原作とかなり異なる点が多いが、
オリジナル展開に突入してしまったのだから、それは仕方ない。
しかし、悟にとってのアイリの存在価値まで改変されてはかなわない。

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本作はアイリとの関係無くしては始まらなかったし、終われもしないのだ。

アニメスタッフもそれを理解しているからこそ、
原作とは異なるイベントで悟と犯人に決着を付けさせた後のエピローグを
原作と同じにしたのだろう。

アイリに会って終わるのはいい。
この再会なしに物語は終われない。

しかし、アニメ版においてアイリは
肝心の「再会」のイベントを省略したため、

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「世界中の”空”の写真を撮る」という夢を語る機会を失った。

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指で窓を作って画角を決めるというのも、本来はアイリの受け売りなんだが
アニメでは”漫画家としての”悟の行動という表現になってしまった。

にも関わらず、このエピローグでアイリは
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カメラを抱え、写真を撮りながら現れる。なんだかちぐはぐだ。
原作でもカメラバッグっぽいものを下げてはいるが、カメラは見えない。

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余談だが、空を撮るときにフラッシュを焚くカメラマンなど居ない。

カメラを下げているのも、フラッシュを焚いているのも
視聴者にアイリの夢を説明できなかったアニメスタッフが
言い訳がましく、申し訳程度に加えた追加要素だったのだろうと思う。

この、アイリが持っているカメラには意味があるのだ、と言いたいのだろう。
しかしこれは原作を読んでいないと気づくことはない。
ここだけが、ほぼ唯一納得がいかないところだ。


ノイタミナ枠のアニメを見たのは久しぶりだったが
よく出来ていたと思う。おおむね満足だ。


ただ・・・映画版は・・・どうなんだろうねぇ・・・・

posted by BIE at 17:31 | Comment(1) | TrackBack(0) | アニメ全般

2016年01月09日

ルパン三世 イタリアン・ゲーム


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現在、新TVシリーズが深夜枠で絶賛放送中のルパン三世。
無駄に話を壮大にすることなく、基本一話完結の
安心して観れるルパン。僕はこういう作品を待っていた。

まぁ、シリーズは後半戦に突入し
物語はこれから少しずつ大きなネタを中心に絡んでいくことになりそうだが
それはそれで期待している。

そんな中、2年ぶりのTVスペシャルが金曜ロードショーに帰ってきた。

実は、簡単なあらすじ以外、
映像も含めて事前情報をほとんど得ることができなかったのだが、
今やってるTVシリーズとの関連性が容易に想像できたため
例年のTVスペシャルとは異なり
クオリティについては心配していなかった。

しかし、クオリティも含めて、その出来は残念なものだったと言わざるをえない。


以下、ネタバレを含むのでご注意を。

TVシリーズと設定を同じくしているため、
物語の舞台はサンマリノ。

そこで、歴史上の詐欺師として名高い
カリオストロ伯爵の子孫から依頼を受け、
伯爵の残した宝を巡る争奪戦が繰り広げられるのだが・・・

TVシリーズありきで、そこにこのSPをねじ込んできたのか
逆にSP企画のプロットを膨らませてTVシリーズを作ったのか、
とにかく、この「イタリアン・ゲーム」は一本筋が通っていない。
シナリオも作画も、非常にブレブレ、実に散漫な出来で見ていてイライラする。

レベッカやニクスといった、新しい主要キャラクターの説明が必要なので
TVシリーズの01話と03話をほぼ全編流用し
そのそれぞれの財宝にまつわるバックストーリーを芯に
「イタリアン・ゲーム」を構成した感じだ。

TVシリーズを複数話流用したため
絵柄が定まらないことは目をつむろう。

しかしなぁ・・・よりによってカリオストロ伯爵とは・・・。


史実として、カリオストロ伯爵は
マリー・アントワネットの名を利用した「首飾り事件」に関わっているので
そのあたりのアイテムの整合性は、TVシリーズとSPで取られているようだが

もっともっと、それ以前のお話として

カリオストロ伯爵が、
サンジェルマンとかブラド・ツェペシュくらい有名ならいざ知らず

ルパンに、今さら史実のカリオストロ伯爵(自称)を登場させるのは
誰がどう考えても問題があるだろう。

いや、実は

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宝塚歌劇の演目である「ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-」は
まさにこの首飾り事件とカリオストロ伯爵に関連する話だったりするので
ない話ではないのか・・・

ただ僕的には、なぜわざわざその人物を選んだのか、理解に苦しむのだ。
宝塚ですでに使われたネタなら尚更だ。


それから、
本作には、例年のTVSPにお約束の「ヒロイン」が登場しない。
ヒロインが出てこないTVSPもあるにはあったし、
今回はレベッカがその役割を担っていると言えなくもないのだが

TVシリーズでは
レベッカが過去に抱えた心の闇をルパンが解き放ち、
本作の結末よりももっと深く二人は結びついている演出がなされているため
本作ラストシーンの教会でのレベッカの物思い・・・には
物足りなさを感じざるを得ない。

TVシリーズを観ていない人にも分かるように
本作だけで完結してはいるものの、何もかもが物足りない。

要するに、「イタリアン・ゲーム」は
これから佳境に入る、絶賛放送中のTVシリーズへの視聴者誘導のための
番宣番組に過ぎなかったということだ。


余談だが:

サンマリノは確かにイタリア内地に存在するが、れっきとした独立国家だ。
世界で5番目に小さい最古の共和制国家と言われているそうで、
歴史的な話はあんまり僕は知らないが、

この物語を「イタリアン・ゲーム」と言い切ってしまっていいものか
それだけが甚だ疑問である。

本編とはまったく関係ない、実にかっこいいOPムービーでも
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キャストの名前がイタリアの国旗カラーに塗られているし
(サンマリノの国旗はスカイブルーと白)
一体何が「イタリアン」なのかと、小一時間問い詰めたい。

posted by BIE at 22:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ全般

2015年10月09日

ルパン三世 新作TVシリーズ


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いよいよ、待ちに待ったルパン三世の
嘘偽りない30年ぶりの新作TVシリーズが始まった。

「嘘偽りない」とは、幾度となく肩透かしを食わされたからだ。

2012年に放送された「LUPIN the Third-峰不二子という女-」は、
挑戦的な意欲作だが、タイトル、劇伴から分かるように、
あくまでもスピンオフ作品の位置づけだった。
しかし、
モンキーパンチの原作の雰囲気を強く打ち出し
ワイルドでアダルトなタッチと、サイコでミステリアスな展開に、
見事ルパンの新機軸を打ち立てたと言っても過言ではない。

その雰囲気を色濃く継承した2014年の短編
「LUPIN the Third-次元大介の墓標」は、
主役が次元だけにコメディ色をほぼなくした良作だった。

それら評価の高いスピンオフ作品の雰囲気を維持しながらも
より広い視聴者層へアピールするためか、ややキャッチーに作りなおされた
あくまでもTVシリーズ向けのルパンが誕生した。

今回のジャケットは青。舞台はサンマリノだ。

初見では、鮮やかすぎる青のジャケットに違和感を覚えたが
TVシリーズでは、緑 → 赤 → ピンクと
シリーズごとにルパンのジャケットの色は変化してきたので
新しいルパン像を構築する上で、この変化は歓迎するべきだろう。

そういう意味では、
主題曲が「ルパン三世のテーマ」であることは、僕的に大いに不満である。

「ルパン三世のテーマ」は確かに名曲だが、
TVシリーズにおいては、セカンドシリーズでしか使用されておらず
それどころか、これまでTVシリーズ及び劇場版では
もれなくオリジナルの主題歌(もしくは主題曲)が用意されていた。

オープニングムービーもめっぽうオシャレでカッコイイのだが
是非とも新曲を採用して欲しかったところだ。

あと、オープニング映像で、
銭形がルパンたちと肩を並べて歩いているシーンがあるが
あれはどうなんだろうか・・・


兎にも角にもはじまった新作ルパン。
第1・2話では新キャラの説明の役割も多く銭形がまったく存在感を失っているが
このままということもないだろうから心配はしていない。

全24話。期待するしかないのだが・・・
なぜ深夜枠なのだ! それが非常に残念だ。

posted by BIE at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ全般

2015年10月08日

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ


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はじまったね。
とりあえずのファーストインプレッションは
「ガンダムらしさ」に媚びていないところに好感が持てる。
(じゃあガンダムって付けなくていいじゃん…ってのはもう言っても無意味だ

今後どうなるかはわからないが、
今のところ惑星規模の軍事戦争が舞台じゃないし、
主人公たちは、正規軍でも反乱軍でも治安維持軍でもなく
ゲリラ的な独立愚連隊だ。

「これはダグラムなのか?」と思うくらい
かつて、これほど「土臭い」ガンダムを僕は見たことがない。


「少年たちの高度なドラマ性を持ったストーリーに沿った新世代のガンダム」
と、テーマが公表されており、
「とらドラ!」「あの花」の長井龍雪・岡田麿里が、その物語を紡ぎ出す。

ガンダムとしては・・・なるほど、新しい。



キャラクターは、どいつもこいつも愛想が悪そうだが

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眼の輪郭までキッチリ描画するデザインは
「眼力(めぢから)」つまりは強い感情表現をさせるためだと推察する。
テーマに沿った高度なドラマに期待しよう。

タイトルの「オルフェンズ」とは「孤児たち」を意味するらしく
戦うことしか知らない、戦う世界から逃げられない若者たちの
血生臭いストーリーになりそうだ。

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主役メカのガンダム・バルバトスのデザインは
まったくもって好みじゃないが、

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現在公式サイトに発表されている「他のガンダム」は
いずれも個性的で、されど派手過ぎず悪くない。
同じフレームを内装しているようには見えないが・・・。

しかしガンダム以外のMSがまるで印象に残らないのは残念だ。

「AGE」「ビルドファイターズ」「G-レコ」と、
ここ数作、序盤で観るのをやめたガンダムが続いていたが
本作はしばらく観ようと思う。


追記 2015.10.12

二話以降、レビューを書くかどうか迷っていたんだが
僕のボキャブラリーでは深く掘り下げることができなさそうなので
今作は純粋に視聴者として楽しもうと思います。

タグ:ガンダム
posted by BIE at 15:28 | Comment(1) | TrackBack(0) | アニメ全般

2015年07月08日

うしおととら


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「うしおととら」のTVアニメが始まった。

「うしおととら」は1990年から7年間に亘り少年サンデーに連載されていた
藤田和日郎の出世作だ。

1992年にOVA化され、全10話が作られているが
当時は連載の真っ最中だったため、かまいたち編までで終わっている。

では今回の再アニメ化は最後までやるのかというと、さにあらず。
全39話の予定だという。
それではコミックス33巻・全313話を完全に網羅することは不可能だ。
つい先日まで「ジョジョの奇妙な冒険」に盛り上がっていた身としては、
いささか拍子抜けに感じざるをえない。

相当な数のエピソードをカットする・・・というよりも
重要な要素のみを厳選して作らないと、とても最後まで描ききれないのだが
さりげないゲストキャラも、あとあと重要だったりするので
エピソードの取捨選択は容易ではない。

しかし、シリーズ構成に、原作者:藤田和日郎がクレジットされているので
全体を通しての物語構成は、上手いことやってくれるのだろうと期待してみる。
なお、井上敏樹にはとくに期待はしていない。


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左:OVA版 / 右:TVアニメ版

絵柄はOVAのときでもとくに不満はなかったが
今回は、作品後期のハードなイメージでキャラクターがデザインされており
20年以上が経過したことによるアニメ技術の向上と
地デジの高精細映像のおかげで、
OVAとは比べ物にならない緻密で激しく美しい描写ができるだろう。

「白面の者」がどれほど恐ろしく描かれるのか、期待が高まる。


気になるCVは、
主人公:蒼月潮に「遊☆戯☆王ZEXAL」の畠中祐
とらに、ジャック・バウアーや二代目毛利小五郎の小山力也
潮の父:蒼月紫暮にご存知 藤原啓治が当てられている。

OVAでは、潮を佐々木望、とらを大塚周夫、紫暮を青野武が演じていた。
潮、紫暮は今作も似たイメージを引き継いでいると言えるが
とらの配役はOVAとは大きく異なっており、

個人的には大塚周夫の「とら」は、
なかなかのはまり役だが、もう少し若い声でもいいと思っていたので
コミカルなへっぽこキャラから激渋オヤジまで、完璧だった
名優:故大塚周夫と、どのようにアプローチを変えてくるのか楽しみだ。


主題歌が筋肉少女帯なのは、
連載当時、藤田が仕事場で好んで聴いていたからだそうだが
作品にはいまいちハマっていない気がする。
筋肉少女帯は僕も好きなので、これは残念。


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左:OVA版 / 右:TVアニメ版

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左:OVA版 / 右:TVアニメ版

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左:OVA版 / 右:TVアニメ版

第一話はうしおととらの出会いの話で、
内容はOVAも今作もほぼ同じだが
OVAよりも、細部までかなり原作に近い描写がなされている。

次回以降も楽しみにできそうだ。

ちなみに、
本サイトでは第二話以降をレビューする予定はないが、
大幅なストーリー短縮の手段や、斬新な演出に
「ほう、そうきたか!」
と、書かずに居れないような展開があることを期待している。


個人的には、
原作準拠で「からくりサーカス」をアニメ化して欲しいんだがなぁ・・・

posted by BIE at 14:24 | Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ全般

2015年04月17日

新作「デビルマン」


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秋にイベント上映されるらしい新作アニメが製作中だという。
なんだ・・・TVじゃないのか。

マジンガーZ、ゲッターロボ、キューティハニー、
鋼鉄ジーグにドロロンえん魔くんetc...と、
時代の節目に幾度と無くリメイクされてきた永井豪関連作品。

それらを新解釈で作り直すと、
行き着く先にほぼ必ず待っているのが「デビルマンの世界」。
永井豪作品のまさに集大成ともいえる、あのデビルマンが帰ってくる。

タイトルロゴからは、
僕の好物である「原作準拠」リメイクである可能性が伺える。
しかし、
たとえば「ジョジョの奇妙な冒険」のように
セリフやキャラの立ち居振る舞いいちいちに原作らしさを求めるのであれば
このビジュアルの目元と口元は、どちらかというとTVアニメ('72年)寄りだし、

原作コミックを今風にアニメ化する、というのであれば
1987年の「誕生編」、1990年の「妖鳥死麗濡編」がすでにある。

件のOVAはファンが多く、長らく続編が作られることが望まれていたし
あれから25年が経過しているため改めて「今風にする」価値がないとは言わないが
小松原一男亡き今、この企画を続ける価値はきわめて低い。

今度の作品はどういったアプローチを見せてくれるのか
斜に構えても仕方ないので、とりあえずは楽しみにしてみる。


いつも重箱の隅を突っついてはイチャモンを付けてばかりの僕が
なぜ斜に構えても仕方ないかというと、
デビルマンとは、そういう作品だからだ。

僕個人の印象では、永井豪は優れたアイデアマンで、
描きたい創作が常に脳に溢れて2本の腕、1日24時間では足りない人。
未完のまま終わったり、休載したままになる作品が多いのは、
物語が途中で破綻したり、その作品への情熱を失うからではなく
次の創作へのアイデアが沸きすぎて、
集中力を欠いてしまうからではないかと考えている。

そんな永井豪が、何度も何度もパラレルワールドの終着点にデビルマンを選んでいるのは
デビルマンの世界観とキャラクターを使えば、何にでも無理やり辻褄を合わせられる
という側面も否定はしないが、
永井豪本人が「デビルマン」という作品をまだまだ描き切っていない、
という強迫観念にも似た責任を負い続けているからなのだと思う。

しかし、
無数に存在するパラレルワールドとデビルマン世界を繋げたところで
それは無限に、されど横に浅く広がっているに過ぎず、
「デビルマン」という作品にさらなる縦の広がりや奥深さを与えることにはならない。

つまり、永井豪自身「デビルマン」を終わらせたがっているものの
今の手法でどんな新たなデビルマンを描こうとも
永井豪本人が満足する結末は決して迎えることはできないのだ。

ってか、
無理やり話数短縮で連載を終わらされたとはいえ
命を削って昇華させた原作全5巻で完結してますから。(あくまで私見です

いったい何に取り憑かれてんだかわからないけど
それ以後の「新」とか「愛蔵版」「改訂版」の加筆とか全部蛇足ですから。(私見です

しかし、ここまで来たら今更「やっぱりあれで終わっていた」とは言えないだろうし
永井豪が望まずとも、
有名作品の名を借りて金儲けをしようと目論む輩もいるだろう。

こうまで大きくなったコンテンツは、もはや作者一人だけのものではないのだ。
今後も様々なメディア、形態、手法で新たなデビルマンが出てくるはずだ。


で、話は戻るが
僕は、本作もそのような作品の一つだろうと考えているので過度な期待はしない。

適度な期待をしつつ、発表の形態や、製作陣の面子など
新たな情報を待ちたいと思う。とりあえずは楽しみだ。


posted by BIE at 14:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ全般

2014年10月12日

寄生獣 −セイの格率−

アニメ「寄生獣 −セイの格率−」がはじまった。

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「寄生獣」とは、
1988年から1995年までアフタヌーンに連載されていた岩明均の出世作だ。

今回、TVアニメと実写映画がほぼ同時に制作発表され、
何故今ごろになって、なのかはわからないが
休載ばかりでたまに載っていても背景が下書き状態で
遅々としてストーリーが進まぬヒストリエを見ている限り、
漫画家としてのモチベーションを維持できているのか甚だ疑問に感じる岩明にとっては
嬉しいメディアミクスなのではないだろうか。

うちのサイトとしては、
いつものように原作と比較しながらレビューしていきたいところではあるが
なかなか細かく比較する時間と体力(健康状態)がないことと、

「そんなことしてる余裕があるなら、ワンピのレビューを書け」と言われると
もう返す言葉がないので、とりあえず最初の感想にとどめておくことにする。


公式発表を見ての第一印象は、やはり絵柄への違和感に尽きた。

まさに、
きみ・・・泉新一くん・・・だよね?
という感じだ。

ケータイもインターネットも普及していなかった連載当時と比べれば、
いまどき、詰め襟&セーラー服を制服とする高校はごく少数だろうし
7:3ヨコワケの地味で朴訥な主人公という、
ごく当たり前の学校に通う、ごく平凡な少年のような、いわゆる「記号」が通用しない。
もちろん若者の文化風俗も当時とはまるで異なるわけで、
舞台設定を「現代」としている以上
今風のキャラクターに改められるのは仕方のない事だろう。

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だからといって、メガネはどうなんだ? という点がまず気になるが、
(少しネタバレ含みます)
これは作中において、母親の事件と、ミギーとのより深い融合を経て
新一のパーソナリティが突然野性味を帯びることを
絵的にわかりやすくするための手法だと考える。

つまり、後でワイルドに変貌するので、はじめは必要以上に弱っちく表現してある、と。

ミギーとの融合によって身体能力が向上する新一は、
視力もメガネが不要になるほどになり、
物語序盤の頼りない風貌とのギャップをより強調するための仕掛けなのだろう。

時代にそぐわぬツッパリやスケバンはキャラを変更され、
幼なじみキャラが序盤の説明役に加えられた。(このキャラは原作にもいたが無名だった)

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ヒロイン村野里美は、今風の美少女というよりは、
これまた意図的に、平凡で集合に埋もれるレベルのルックスが用意された印象で、
性格が変更されているため、
原作でたびたび口にしていたオヤジ臭い言葉使いをすることはない。

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「ギョエ〜ッ!塚原卜伝!」もない。

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ミギーの声は、本作では平野綾が演じており、
かわいい系の役作りがなされている点では、
阿部サダヲが演じるらしい実写映画版と大きく異なる点なのだろう。

このキャラメイクなら、今どきなら加藤英美里でも良かった気がしないでもない。


全24話の予定だと、いくつかのエピソードは削られるか纏められるかするだろうが
第一話を見た感想としては、「想像していたより岩明作品っぽかった」ので、
この調子で頑張ってもらいたい。期待する。

あ、主題歌は・・・
何言ってんだかまるで聞き取れないので、作品にふさわしいのかどうかさっぱり分からない。
が、個人的な好き・嫌いを言わせてもらえば、大っ嫌いなケースだわ。

余談だがエンディング歌ってるのって、あのFolderの大知くんなんだね。
デビュー当時の声は好きだったなぁ・・・
posted by BIE at 08:07 | Comment(1) | TrackBack(0) | アニメ全般

2014年07月17日

美少女戦士セーラームーン Crystal


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美少女戦士セーラームーン20周年プロジェクトとして、
2012年に制作が発表され、なんだかんだ紆余曲折を経て
本年7月ようやく公開された本作。


もはや説明不要だと思うが「美少女戦士セーラームーン」とは
1992年に原作の雑誌連載とほぼ同時に放映開始され、
それから5年間、5シリーズを通して
女児から大きなお友達までに大人気を博し、まさに一世を風靡した
「美少女バトルもの」の先駆け的アニメである。

そのセーラームーンの新作が作られる。

・・・

ぶっちゃけ、オワコン・・・もとい、
「今さら」感は、ゴシゴシ擦ってもちっとも拭えないのだが

ジャパニメーションの一時代を築いた
エポックメイキングな作品の新作であるからして
旧作をリアル視聴していた身としては
とりあえず第一話くらいは観なければならんだろう・・・


事前に入手した情報はキャラ絵とCVくらいだったので
「あ〜今度は原作絵っぽいタッチでやるんだねぇ」くらいの印象だった。


蓋を開けてみれば、新作ではなく、
旧作の完全リメイクともいえる内容(今のところ)で

僕は、武内直子による原作コミックを読んだことがないため
原作っぽい絵であることが、ただのイメージ戦略なのか、
昨今よくある「原作準拠によるリメイク」なのかは判断できないのだが

まぁ、とにかく一番の印象は

やはりというか、あれから20年経って
今さら14歳の声を演じる三石琴乃が、かなりキツイwww


主題歌が「ムーンライト伝説」じゃないのが少し残念ではあるが
旧作の主題歌をたとえば中川翔子に歌わせるというのもいささか安易だし、

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戦う5人の少女たちの図式にあわせて、ももクロが歌う新主題歌は
「Pretty Guardian Sailor Moon」と歌詞にも詠われ
個人的には悪くない印象だ。



例によって、うちのサイトらしく旧作と比較していこう


本編の基本的な流れは旧作第一話とほぼ(というかまったく)同じ

寝坊してあわてて家を出たうさぎは
謎の黒猫の額に貼られた絆創膏を剥がす。

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旧作では子どもたちにいじめられていた黒猫を助けるところ
本作では道端で弱って倒れていた黒猫をうさぎが踏んづける。
とりあえず、野良猫にキスはやめておきなさい。

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遅刻して廊下に立たされ早弁

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なるちゃんと海野からセーラーVの話を聞く
あ、セーラーVが半袖になってる。


幻の銀水晶を求めるダークキングダム
その四天王第一の刺客ジェダイト。
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この第一話にはクイン・ベリルはまだ登場しない。

本作が全何話の予定なのかは知らないが
1クールやそこらであれば、四天王の扱いは相当ひどいものになるだろう。
ネフライトやゾイサイトはいいキャラしてたので勿体無いな。


なるちゃんの母親が経営する宝石店前で、守との出会い。
30点の答案をぶつけて馬鹿にされるところも同じ。

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本作の守は、平時なのにタキシードを着ているww

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弟の慎吾は美少年に。


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しゃべる黒猫ルナからもらったブローチで、いざ変身

変身シーンは美麗なCGに描き変えられ、
カメラワークや細かな演出もより豪華にエレガントになっている。

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ムーンプリズムパワー・メイクアーップ! には
恥ずかしながら少し鳥肌が立ったわwww


印象的な名乗りもそのままリメイク。

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愛と正義の

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セーラー服美少女戦士

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セーラームーン

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月にかわって・・・おしおきよッ!


変身はしたものの、戦い方も知らず何も出来ないセーラームーン。
泣き声が超音波になる攻撃(?と
タキシード仮面の登場が旧作とは逆になっている。

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旧作ではタキシード仮面に
「泣いてばかりでは何も解決しないぞ」と言われてからも泣いていたが

本作では超音波で敵が怯んだ隙に
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タキシード仮面が影から「やるなら今だぞ」と助言、
我に返ったところで必殺技。という流れになっている。

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ムーンティアラ・アクションは、ムーンティアラ・ブーメランという
いかにも武器らしいネーミングに変更され(ティアラの形状も変わっています
投げるアクションがかなり簡素化されている。


薔薇を投げて颯爽と登場しなかった代わりに
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マントを翻し颯爽と去ってゆくタキシード仮面。

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翌日、校庭には第二の戦士が。




さて、率直な感想を述べさせてもらうと
絵は綺麗になったが、知っている話すぎてつまらなかった。
あまりにも旧作第一話と同じすぎる。
なんでまったく同じストーリーにしたのか意味がわからない。

原作準拠で、今新たに現代の視聴者にアピールするということならば
WEB公開という手法を選択することはないだろう。

うさぎのCVのみを旧作と同じにする拘り方からして、
どうやら本作のターゲットはお子様でないのは言うまでもなく
かつて旧作を観ていた人たち、そうでないとしても
少なくとも旧作を知っている層をターゲットとしているとしか考えられない。

旧作を観ていたママが、自分の子どもと一緒に観るというのも正直微妙だ。


当然この先ストーリーは大きくまとめられて
オリジナル要素を強めていくはずだと思うが、
仮に今回だけとしても、ストーリーの大筋だけでなく、
細かな内容までまったく同じにする必要があったのか。

演出上、第一話をあえて同じにすることで、
今後の変化に驚きをもたせる「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」方式もありだが
それほど驚きの新展開になるとも思えない。

第二話以降いきなり観る気を失った僕だが
評判次第では、改めて視聴し、再度レビューすることになるかもしれない。

一応「期待してます」と言っておきます(観ないけど。

posted by BIE at 15:03 | Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ全般